2023.06.16 15:00
【会見全文・動画】自民・高野氏が辞職表明 質問答えず足早に去る
記者会見で宙を見つめる高野光二郎氏(高知市の三翠園)
まず、急きょのご案内に際しまして、記者、マスコミの皆さまにお集まりいただきまして、誠に申し訳ございません。
このたび、私が暴行してしまいました元秘書の方に心から、心からおわびを申し上げます。本当に申し訳ございません。
そして、国会中にこのような事案が発生したことに対し、自民党の衆議院、参議院の同僚の皆さま、先輩、国会関係者の皆さまにもご迷惑をおかけしました。申し訳ございません。
自民党高知県連、自民党徳島県連、および公明党の高知県の関係者の皆さま、徳島県の皆さま、そして何よりとっても、私にとって最も大切な高知県民と徳島県民の皆さまに心からおわび申し上げます。
私は参議院議員を辞職いたします。正式には、国会日程のルールもありますので、辞職届などの事務処理はこれから東京に上がり、後日、参議院自民党のご指導をいただきながら、事務手続きを進め、なるべく早期に辞職いたします。
理由は、とにかく皆さまにご迷惑をおかけし、私を選出いただいた高知県民、徳島県民の皆さまに対し、まずは自らが辞職をしておわびを申し上げたい。その一念でございます。
辞職を決意したのは、今から2日前の14日の朝であります。この決意をしたのは、間違いなく、自分自身でございまして、すべてのことを客観的に考え、見た中、できるだけ早めに辞職することを決めました。
暴行をしてしまいました元秘書の方には、本当につらい思いをさせ、苦しい思いをさせ、申し訳なく、猛省をしております。その方にも、まずは自分自身ができる限りの責任を自らとってから、しっかりとおわびをしたい。そういった考えでございます。
このようなことがあって、高知県、徳島県の代表として政治に携わるわけにはいかない。申し訳ない限りでございます。従いまして、今後の政治活動については、すべて白紙とさせていただきます。
個別質問については、申し訳ありませんが、現在私の気持ち、記憶も混乱しておりまして、整理がついていません。不確かな発言をして、これ以上ご迷惑をおかけしたくありませんのでなにとぞご理解をいただきたいと思います。後日、書面でいただければ可能な限りお答えをします。
まずは当事者に対して誠心誠意おわびし、和解に努めてまいります。
最後に、今まで参議院議員10年、県議会議員から合わせると20年目の節目となる、政治家としての活動でありました。私の政治を目指した最高の意念は、誰でも、いつでも、何度失敗しても、夢や希望にチャレンジができる社会、日本をつくるということが私の目標でございました。
皆さまのご理解とご支援があってこその、この活動では、その期待に応えるべく、仕事ではなくて、自分の人生すべてだと思い向かい続けてまいりました。
政治家高野光二郎に関することは、すべて私の責任であります。今回のことは、自分がもし被害を受けたその元秘書なら、その家族なら、そして私を選んでくれた高知県民、徳島県民の皆さまならどう思うか、それをほんとに客観的に見据えた中での、私のまずできることでございます。
これをもってすべてが終わるとは思っていません。しっかりとまずは当事者の皆さま、そして関係者の皆さまにお許しをこうまでしっかりと努力をしていく。そして国民の皆さまにも、機会があるたびに、この件についてはしっかりとおわびをしていく。そういったことを今後努めてまいりたいと思っております。
高知県民、徳島県民の皆さま、ほんとに今までありがとうございました。取り返しのつかない問題だという風に思っています。政治家ならだめです。今、私にできることは議員の辞職という形でございますが、政治活動は別として、これからも高知県、徳島県、日本のために役に立てるような生き方をしっかりと目指して、精進してまいります。
皆さま方の忌憚(きたん)のないお怒りだとか、叱咤(しった)、こういったものをしっかりといただいて、しっかりと自己研鑽(けんさん)に努めてまいりたいとも考えております。
以上で、私、高野光二郎の、参議院議員としての辞職の表明と、謝罪にかえさせていただきます。本当に皆さま、申し訳ございませんでした。
報道陣の質問に答えず、会見場を後にする高野光二郎氏(高知市の三翠園)
報道陣が「秘書を複数回殴ったのは事実ですか?」「会見でしょ。質問に答えて」「説明責任があるでしょう」「まだ議員でしょう」と呼び掛け、会場を出る高野氏を追い掛けたが、高野氏は無言のまま車に乗り込んで立ち去った。