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2023.05.29 08:32

牧野富太郎博士、らんまんの笑顔 新たな胸像が出身地・高知県佐川町に建立 全国からの寄付でゆかりの公園に

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全国からの寄付で新たに建立された牧野富太郎博士の胸像(佐川町の牧野公園)

全国からの寄付で新たに建立された牧野富太郎博士の胸像(佐川町の牧野公園)

 高知県佐川町出身の植物学者、牧野富太郎博士の新たな胸像が同町甲の牧野公園内に建立され、28日に除幕式が行われた。最後の帰郷となった76歳当時の優しくほほ笑む表情が描かれた像に、地元住民らは「博士ゆかりの植物に囲まれた最高の場所にできて良かった」と喜んでいる。

 NHK連続テレビ小説「らんまん」の放送で注目を浴びる博士だが、生誕地にあった胸像は佐川小学校の敷地内のみ。「町内の目のつく場所にも建設を」と県内の植物愛好家ら有志が提起し、1月に組織を設立。寄付を呼びかけると、5月上旬までに全国の約千人から300万円ほどが集まったという。

 像は仁淀川町の彫刻家、大野良一さん(73)が制作した。高さは約2メートルで、台座部分には、博士の自叙伝から引いた「あるいは草木の精かも知れん」の言葉を刻んだ。

 除幕式には関係者ら約50人が出席し、完成を祝った。組織の代表を務める稲垣典年さん(82)は「博士の笑顔がすてきでよくできている。たくさんの寄付をいただき、ありがたい」と話していた。(乙井康弘)

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