2024年 05月07日(火)

現在
6時間後

こんにちはゲスト様

高知新聞PLUSの活用法

2023.04.11 08:38

国道33号の交通量6割減 国交省が高知西バイパス効果調査

SHARE

佐川町方面への利用者も増えた国道33号高知西バイパス(いの町波川)

佐川町方面への利用者も増えた国道33号高知西バイパス(いの町波川)

 国土交通省土佐国道事務所は10日までに、2021年12月に全線開通した国道33号・高知西バイパス(高知市鴨部―いの町波川、9・8キロ)の整備効果をまとめた。同町市街地を通る国道33号の交通量は同バイパスへの分散により最大6割減少し、渋滞が解消されたなどとしている。

 同バイパスは総事業費919億円。1974年度の事業着手から47年で全線開通した。

 調査は、バイパスのうち枝川IC―天神IC間(2・9キロ)と鎌田IC―波川間(1・5キロ)が途切れていた2015年と、全線開通後の平日交通量を複数地点で比較。国道33号は同年11月に1日1万9400台だったのが、22年12月は8100台になるなどした。午前7時台の交通量も約5割減り、平均約22分の遅れが生じていた路線バスが、ほぼ定刻通り運行できるようになった。

 一方、22年12月の同バイパスの交通量は1万1100~1万6400台。高知龍馬空港から仁淀川流域までが高知東部自動車道・高知南国道路―高知自動車道―同バイパスで連結されたため、観光団体などへのヒアリングでは「空港利用者が仁淀川エリアを観光先に選ぶ機会が増えた」との回答があった。

 同事務所の和田耕治副所長はバイパスについて「国道33号沿線地域へのアクセス性が向上した。朝ドラ『らんまん』の追い風もあり、観光振興へのさらなる期待も大きい」としている。(谷川剛章)

高知のニュース 道路・交通

注目の記事

アクセスランキング

  • 24時間

  • 1週間

  • 1ヶ月