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2023.04.10 08:40

高知県議選 自民会派が過半数割れ 女性は過去最多6人 投票率最低の41・29%

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激戦を制し、支持者と喜び合う橋本さん=中央(土佐清水市汐見町)

激戦を制し、支持者と喜び合う橋本さん=中央(土佐清水市汐見町)

 高知県内統一地方選の前半戦となる県議選は9日、無投票の9選挙区(計12議席)を除く8選挙区で一斉に投票が行われ、開票の結果、残る25議席が確定した。自民党は公認13人のうち4人が落選。自民会派は無投票当選の9人を含めて18議席にとどまり、単独では全37議席の過半数に届かなかった。共産党は元職が返り咲き、1999年以来の6議席を獲得。公明党は前回と同じ3議席を堅持し、立憲民主党は唯一の議席を守った。女性県議は無投票当選の1人を含めて6人が当選し、過去最多となった。県平均の投票率は41・29%で、過去最低だった前回(46・58%)をさらに下回った。

 8選挙区の開票は、午後8時~9時半に順次スタート。現職と新人の一騎打ちとなった土佐清水市区(定数1)は、無所属の現職、橋本敏男氏が自民新人との激戦を制し、3選を果たした。

 安芸市・芸西村区(同1)は無所属の元職、樋口秀洋氏が自民現職との3度目の対決を制し、返り咲きで6選を決めた。

 長岡郡・土佐郡区(同1)は自民現職の金岡佳時氏が無所属新人を破って3選。土佐市区(同1)は自民新人の戸田宗崇氏が無所属新人を大差で退けて初当選した。

 前回と同じ顔触れの三つどもえとなった四万十市区(同2)は、自民現職の土森正一氏がトップで再選を決め、共産元職の岡本和也氏が雪辱を果たした。

 昨年4月の県議補選の得票上位3人による再戦となった香南市区(同2)は、自民現職の槙尾絢子氏が再選。無所属新人、畠中拓馬氏が自民現職に競り勝って初当選した。

 南国市区(同2)は自民現職の田中徹氏が1位で3選し、2位は共産現職の岡田芳秀氏が再選して議席を守った。

 7人落ちの激戦となった高知市区(同15)は、得票1位となった無所属現職の大石宗氏、自民現職の三石文隆氏、無所属前職の久保博道氏、公明新人の西森美和氏が午後11時前に当選圏入り。下位グループは混戦となり、10日午前0時前、最終議席に共産新人の細木良氏が滑り込んだ。

 女性県議は自民現職1人、共産の現職2人と新人1人、公明の新人1人、無所属の現職1人の計6人となり、これまで最多だった5人を上回った。(井上智仁)

県勢浮揚へ議論を
 浜田省司知事の話 投票率が下がったのは残念。経済や人口減少などが争点だったが、具体策で対立軸が明確にならなかったのではないか。9選挙区の無投票はなり手の問題や現職が議員活動を頑張ってきた側面もあり、一概に駄目と言い難いが、投票が民主主義の基本だと思う。執行部と議会は県勢浮揚へ車の両輪だ。最新の民意で当選した新議員と、緊張関係を持って建設的な議論をしたい。



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