2023.03.25 08:37
「牧野博士の新休日」3/25開幕 高知県内博覧会 ガイドブック完成
観光博覧会「牧野博士の新休日」の公式ガイドブック
同博は県や市町村、観光関係者でつくる博覧会推進協議会の主催。県立牧野植物園(高知市)、牧野富太郎ふるさと館と牧野公園(佐川町)、横倉山自然の森博物館(越知町)などを拠点に県全域で2024年3月末まで開催する。各地の草花が楽しめる施設や名所をアピールし、多彩なイベントで集客を図ることにしており、25日には県立牧野植物園で開幕セレモニーを行う。
ガイドブックはA4判カラーで36ページ。巻頭では同園や博士が生まれ育った佐川町、植物採集に足しげく通った越知町をクローズアップ。さらに県内を七つのエリアに分けて草花スポットや牧野博士のエピソードを盛り込み、紹介している。
例えば四万十・足摺エリアでは、三原村の星ケ丘公園を挙げて「ヒメノボタンをはじめ四季折々の山草が咲く」。土佐清水市の足摺岬は、博士が「初めて一帯の植物を長期調査」し、岬の標本を基に「新種の寄生植物『ヤッコソウ』を発表した」といった逸話が記された。ほかに植物観察ツアーの予定やアウトドア施設、地元グルメも紹介されている。
博覧会推進協議会が10万部作製し、県内の観光案内所や観光施設、四国内の道の駅などで無料配布中。担当者は「何度同じエリアを訪れてもいろんな楽しみ方ができる。ガイドブック片手に高知を隅々まで回ってほしい」と呼び掛けている。(浜田悠伽)