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2023.02.14 08:31

氷1.5トンを手箱山に貯蔵 7月の「氷室まつり」へ60人が作業 高知県いの町本川

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氷室に貯蔵された氷塊(いの町の手箱山)

氷室に貯蔵された氷塊(いの町の手箱山)

 いの町本川地域で7月に予定される「氷室まつり」に向けた氷詰め作業が12日、手箱山(1806メートル)で3年ぶりに行われ、町内外の参加者約60人が約1・5トンの氷を切り出し、氷室に運び込んだ。

 まつりは、藩政時代に氷を土佐藩主に献上したという伝承を再現するイベント。新型コロナウイルス感染拡大のため、2020年から中止され、氷詰めも21年から見送られていた。

 参加者は午前7時ごろ、同町寺川の大瀧(おおたび)の滝近くから山へ入り、約2時間半かけて8合目付近の氷室に到着。さらに先の沢まで20分ほど歩き、氷をつるはしで割って袋詰めして運び、氷室に貯蔵した。作業の後は恒例のしし鍋に舌鼓を打った。

沢の氷を切り出す参加者

沢の氷を切り出す参加者

 最も重い45キロの塊を運んだ町地域おこし協力隊員、山中一剛(かずたか)さん(35)は「重くて肩がちぎれそうだったけど、しし汁は最高で達成感が半端ない」と満面の笑み。登山隊長の壬生知精(ともよし)さん(61)は「3年ぶりの作業で地形が変わった上、雪も多くて足場が悪かったが、参加者が協力して頑張ってくれた。夏まで少しでも氷が残ってほしい」と話していた。(谷川剛章)

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