2023.01.16 08:31
エースとホープが欠場の高知、代役の尾崎が救う 1区白木も17位 都道府県女子駅伝
高知の3区瀬戸山実桜=左=から4区尾崎光へのたすきリレー(京都市上京区の第3中継所)
主将兼エース鍋島(積水化学)と山田高のホープ穂岐山という主力2人をけがで欠き、暗雲が漂った本県チーム。この窮地を救ったのが、ピンチランナーの尾崎だった。
エースとして活躍した山田高を卒業後の昨年春から実業団のシスメックス(兵庫)に所属。他県登録の県出身選手が出場できる「ふるさと選手」が各チーム2人までという事情もあり、今回はエントリーすらしていなかった。
ところが、鍋島の欠場で急きょ出番が回ってきた。出場を打診されたのは、なんと本番2日前。本人も「冗談?」と驚きの展開だった。大会中止やけがで3年ぶりの全国駅伝にも、「突然すぎて…」と感慨に浸る暇もなくレースを迎えた。
鍋島が走る予定だった4区。35位でたすきを受けると、力強く都大路を駆けた。堂々の4人抜きに「鍋島さんの代わりが務まるかと緊張したけど、できることはやれたかな」。昨年12月には5000メートルで自己ベストを出すなどした着実な成長ぶりを、高知のユニホームで披露した。…