2022.10.10 08:32
人口15人の島に100人の熱気 鵜来島で3年ぶり秋祭り 高知県宿毛市
勇壮なお練りが披露された鵜来島の秋祭り(宿毛市の鵜来島)
宿毛市の鵜来島で8日、春日神社の秋祭りが行われた。市内外からみこしの担ぎ手や見物人ら約100人が集まり、人口15人ほどの島は熱気に包まれた。
やぐらを出さずに規模を縮小したものの、3年ぶりの開催。山の中腹にある同神社での神事の後、約20人がみこしと牛鬼を港近くの旧鵜来島小中学校前の広場まで担いだ。
「♪とろりよー とろりと 吹いたよ南風(まじ)が」と始まる舟歌に「ヨイセ アラヨイセ ハリセ」と合いの手が入り熱気が高まると、みこしや牛鬼が追いかけ合うように勢いよく回る「お練り」が始まった。担ぎ手は顔をしかめながら「イエイエイエ!」と声を張り上げ、見物人から「頑張れ」と歓声や拍手が送られた。
初めて担ぎ手を経験した四万十市の松本和昭さん(48)は「聞いていた以上に大変。でも楽しめた」と来年の参加にも意欲を見せた。島で暮らす柴田米子さん(80)は「にぎやかでうれしい。(規模が)小さくなっても続いてほしい」と久しぶりの祭りを楽しんでいた。(坂本出)