2022.07.11 08:22
伊野商 緩急差に翻弄―高校野球高知大会
中村の渡辺に7回無安打に抑えられた伊野商打線。4番宮崎は「もう少し狙いを絞って打つべきだった」と悔やんだ。
130キロの直球と100キロ前後の変化球をコースに投げ分ける投球に「うまく振らされた」と主将楠瀬。大会に向けて球速を上げて打撃練習に取り組んだが、渡辺の30キロの緩急差に「直球が思ったよりも速かった」と翻弄(ほんろう)された。
低めの直球を振らされ8三振。変化球は引っ掛けて、凡打の山。「絶対に次につなげる」と、七回2死、打席に立った主砲宮崎も一ゴロに打ち取られ、ゲームセット。無念の最終打者となった。
試合後、「3年間やり切った」と気丈に話した宮崎。しかし、この試合の打撃を振り返ると、「4番なのにヒットを打てなかったのは悔しい」と感情を抑え切れず、涙があふれた。(五十嵐隆浩)