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2022.03.07 08:35

嶺北地域で初の公営アートギャラリー「とさの森美術館」高知県土佐町に開設、故山中貞巳さんの洋画展示

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故山中貞巳さんの洋画が並ぶ「とさの森美術館」(土佐町土居の町郷土学習センター)

故山中貞巳さんの洋画が並ぶ「とさの森美術館」(土佐町土居の町郷土学習センター)

 
故山中貞巳さん(提供写真)

故山中貞巳さん(提供写真)

土佐郡土佐町出身の洋画家、故山中貞巳さんの作品などを展示するギャラリー「とさの森美術館」が5日、同町土居の町郷土学習センター内にオープンした。嶺北地域では唯一となる公営アートギャラリーで、町は「町民や町外のアーティストが作品を披露する場としても活用したい」としている。

 山中さんは1932年生まれ。故筒井広道さんに師事し、小学校で教員を務める傍ら作品を描いた。69年の県展褒状を皮切りに、一水会展や日展などの中央画壇でも入選。精力的に絵筆を執り続け、2017年に85歳で亡くなった。

 没後、作品を保管していたNPO法人「アートハウス高知」が19年、約100点の絵画を町に寄贈。町は展示に向け、旧森小学校だった町郷土学習センターの空き教室を約470万円で改修し、ギャラリーに生まれ変わらせた。

 開館を記念して開催中の企画展「山中貞巳里帰り展」では、寄贈作品の中から人物画や風景画など24点を展示。訪れた人は「奥ゆかしくて味わい深いタッチ。ずっと見ていられる」「これは土佐町の風景やろうか」などと鑑賞していた。

 山中さんの長女、美絵子さん(56)は「SNS(会員制交流サイト)などで外にどんどん発信してもらい、いろんな地域の人に見てほしい」と話していた。

 入館無料。14日までの企画展開催中は無休で、開館は午前10時~午後4時。(谷沢丈流)

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