2022.02.05 08:35
本の裏表紙・書類フォルダー…くろしおくんグッズ続々 使用無料化1カ月
くろしおくんは1997年生まれ。2002年の「よさこい高知国体」で一気に知名度を上げた。2019年からは「県の広報マン」としてツイッターなども展開。県は同年、企業などのデザイン利用も有料で認めたが、利用実績は県内外16事業者と振るわず、今年から無料とした。
高知大学教育研究部の岩崎保道教授(57)は4月に出版予定の本の裏表紙に、自らデザインしたくろしおくん=写真上=を使う。本の副題は「高知県のマンガ事情」(仮)。漫画を活用した振興事例や本県出身の漫画家の足跡などを紹介する予定で、「高知らしさを前面に出したかった。本のインパクトが出ると思う」。
吾川郡いの町の「ニヨド印刷」は、地球を抱えるくろしおくんの公式デザインを使い、書類フォルダー=同下=を作る。環境に配慮した紙製の商品で、御庄康隆社長(55)は「県外の展示会で、高知出身者に懐かしがってもらえると思う。せっかく県のキャラがいるのに、使わないのは損だと思った」。
ほかに、駐車場の車止め、イベントのチラシなどで申請があり、担当者は「こんな使われ方もあるのかと驚くものもあった」。既存のデザインが使われることが多く、「くろしおくんは県民のもの。新しいデザインも待ってます」と話している。問い合わせは県広報広聴課(088・823・9046)へ。(福井里実)