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お目当ての商品をスマホでピッ、待ち時間もなく簡単にお買い物―。スーパーのサンシャインチェーン本部が、高知市福井町の「サンシャイン・クロバ」店に県内で初めて導入したという「スマホレジ」。専用アプリをダウンロードすると、自分のスマートフォンがレジになり、手に取った商品のバーコードを読み取りながら買い物ができます。「楽しくて便利」「子どもが手伝ってくれる」とお客さんの反応も上々という新たな買い物ツールを体験してきました。
クロバ店は、「サンシャイン福井店」だった店舗を改装し、11月にリニューアルオープンしたばかり。スマホレジは開店に合わせ、コロナ下の非接触ニーズや従業員の人出不足解消に向けて導入したそう。店内にはスマホレジ専用が2台のほか、セルフレジ6台、有人のレジが2レーン備わっています。
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スマホレジは、サービスカウンターに置かれている貸し出し用を使うか、自分のスマホにアプリをダウンロード。店内にあるチラシに印刷されているQRコードを読み取って、専用アプリ「Shop&GO」(無料)を入手します。
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アプリを起動させたら、入り口にある専用カートにスマホを乗せて、画面の「買い物を始める」ボタンを押したらスタートです=写真①。ちなみに専用カートには充電器が備えられているので、バッテリー切れの心配はありません。
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店内に入り、お目当ての商品を手に取ったら、バーコードをスマホのカメラの前へ。画面に合わせて映すと商品名と値段が表示されます=写真②。野菜などバーコードが付いていない商品は、スマホを手に持ちポップに表示されているバーコードを読み取ればオッケー。値引き商品も同じように読み取るだけで、割引後の価格が表示されます=写真③。
一度読み取った商品を陳列棚に戻すことも可能。キャンセルしたい商品リストの「×1」を押すと現れる「商品取消」ボタンをタップして、元の場所に戻すだけで完了します=写真④。また、読み込めないバーコードがある場合は、カートに備え付けのバッグに入れておけば、精算時に従業員が対応するということです。
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商品を全て選んだら専用レジへ=写真⑤。スマホの画面にある「お会計」ボタンを押すと表示されるQRコードを、直接レジの読み取り口にかざすだけ=写真⑥。後は、通常のセルフレジと同じように精算すると買い物は完了です。商品をキャンセルした場合などに従業員の確認があるほか、レシートにも商品点数が印字されます。
近くに住む60代の主婦は「今日が3回目で未来型レジの練習中」と笑いながらも「並んで待たなくていいから早い。非接触で、かなり便利」と重宝がっていました。46歳の主婦も「混雑時もスムーズだし、読み取る度に合計金額も表示される。買いすぎないように気を付けられて助かる」と喜んでいました。
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買い物時の通信量は約0・2メガと少量な上、店内にはフリーWi-Fiも完備。サンシャインチェーン本部の豊田洋人・経営企画戦略室長は「コロナ対策や人手不足の対応策として導入したが、『早くて便利』とお客さまの反応も上々。デジタルツールが新しい買い物の楽しさを生み出し、リアル店舗の魅力向上に役立っている」と手応え十分。今後は客層や特性を見極めながら「他店舗にも広げていき、ファンを増やしていきたい」と意気込んでいました。