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2021.11.14 08:34

画家・絵本作家 織田信生さん個展 芸大時代から最新作まで50点 南国市

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愛知県立芸大時代の作品を手に「昔は出版社が元気でよく絵本を出した」と話す織田信生さん(南国市のこうちエコハウス)

愛知県立芸大時代の作品を手に「昔は出版社が元気でよく絵本を出した」と話す織田信生さん(南国市のこうちエコハウス)

 画家で絵本作家の織田信生さん(73)=高知市=の個展「オダノブオのいまむかし展」が南国市緑ケ丘1丁目のこうちエコハウスで開かれている。愛知県立芸術大学時代の卒業制作から最新作まで織田さんの今昔を振り返る約50点が並ぶ。29日まで(火、水曜は休み)。

 織田さんは同市出身。絵画教室や病院で絵を指導しており、若い頃は絵本を多数手掛けた。1978年に「いまむかし うそかまことか」ですばる書房創作絵本新人賞最優秀賞を受賞した。

 「ギャラリーは迫力があり過ぎる。生活感がある所に絵があるのも面白い」と、今回の個展会場は県産材の2階建てモデルハウスを選んだ。芸大の卒業制作は1階和室に。鳥の格好をした人間を万年筆で描いており、「大学を出て高知に帰ったら仕事がなくて絵本を作ろうかと。そのきっかけになった作品です」。

 91年発刊の絵本「図説 飛行術入門」の原画も紹介。人が空を飛ぶ方法を大真面目に解説した内容で活版手彩色がレトロさを醸し出す。「絵本は大人からのメッセージも必要だと考えるうちに窮屈になり、子どもの自由な絵の方にひかれていった」と笑う。

 新作は手のひらサイズのキャンバスに油彩や水彩で描いた抽象画で、2階のリビングルームに展示。飾らない人柄と作品が合わさり、優しい空気が会場を包んでいた。(村瀬佐保)

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