線路も道路も、ＤＭＶ営業運行へ　世界初、徳島の鉄道会社

2021.11.04 18:41

線路も道路も、ＤＭＶ営業運行へ　世界初、徳島の鉄道会社

高知新聞社

　年内に営業運行を開始する阿佐海岸鉄道のＤＭＶ＝４月（同社提供）

　徳島県海陽町の阿佐海岸鉄道が年内に、線路と道路の両方を走るデュアル・モード・ビークル（ＤＭＶ）の世界初の営業運行を始める見通しとなった。国土交通省の技術検討会が４日、ＤＭＶの安全性を確認した。一般的な鉄道よりも低コストで運行でき、地域の交通網維持につながる。新型コロナウイルス感染拡大で打撃を受けた観光需要の回復にも期待する。

　ＤＭＶはマイクロバスを改良し、鉄道用の車輪とゴムのタイヤを備えた車両。１５秒ほどで切り替えることができ、バスと電車を乗り換える必要がなくなる。

　営業区間は同県海陽町と室戸市間の約５０キロ。うち約１０キロは線路を走る。

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