2019.06.30 08:45
嶺北に自然体験拠点 モンベルアウトドアヴィレッジ開業 本山町
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コテージのテラスでくつろぐ人たち。芝生にテントを張って楽しむこともできる。奥はレストラン(いずれも本山町本山)
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一汗かいた後は「れいほくの湯」へ。嶺北地域唯一の入浴施設だ
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嶺北産材をふんだんに使ったコテージ。キッチンやロフト付き
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ビジターセンター。後方の帰全山公園の緑と調和している
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内覧会で、自らレンタサイクルについて説明するモンベルの辰野勇会長(左から2人目)
長岡郡本山町本山など嶺北地域の自然体験型観光の拠点となる「モンベルアウトドアヴィレッジ本山」(同町本山)が29日、プレオープンした。アウトドア総合メーカー「モンベル」(本社・大阪市)が監修し、同社のグループ企業が運営。「土佐れいほく博」が開幕する7月7日に団体宿泊も始まり正式オープンする。
施設は、帰全山公園に隣接する本山中学校跡地に建設。約1万平方メートルの敷地内に、嶺北地域の観光情報を発信するビジターセンターや温浴施設「れいほくの湯」、嶺北産野菜などを使った料理を提供するレストランのほか、コテージや団体宿泊棟などがある。総工費は約8億6800万円で、過疎債や県交付金を活用した。
ビジターセンターには同社商品や県産商品を並べ、吉野川でのカヤックや山岳トレッキングなどアウトドア体験を受け付ける。スポーツタイプの自転車も有料で貸し出す。
29日の落成式には町民ら約120人が出席。細川博司町長が「棚田や清流、白髪山など町の景勝地や自然体験の入り口になる。自然が人を呼び、人が人を呼ぶ地域の未来につなげていきたい」とあいさつ。モンベルの辰野勇会長は「高知県、本山町を全国に発信したい」と語った。
落成式後の内覧会で2階建てのコテージを子どもと一緒に見学した同町の山本緑さん(34)は、「本山じゃないみたいにおしゃれ。人がいっぱい来るかも」と期待。同町の汗見川地域の活性化に取り組む山下文一さん(78)は「お客が増えると町全体も活気が出てくる。汗見川に呼び込む体制を整えたい」と話していた。
自然体験観光の拠点は2018年4月に高岡郡越知町、今年4月には土佐清水市にいずれもアウトドア総合メーカー「スノーピーク」監修のキャンプ場が誕生している。(森本敦士)