2019.01.21 08:50
【いのぐ】宮城の語り部3人来高 2月1、2日高知市で「むすび塾×いのぐ塾」 震災時に商店街どう守る
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河北新報社は毎月1回、宮城県内の被災者同士で防災について語り合う「むすび塾」を展開。全国の地方紙とも共催しており、高知県内では高知市潮江地区、安芸市伊尾木地区に続き3回目。
1日は午後6時から高知市追手筋2丁目の新図書館複合施設「オーテピア」で、宮城県内の語り部3人による「被災体験を聞く会」。2日は同市はりまや町1丁目の土佐料理司高知本店を舞台とする模擬避難訓練や、地元の商店街振興組合や自主防災組織のメンバーら14人による語り合いを行う。
「むすび塾×いのぐ塾」の問い合わせは高知新聞社総合企画室(088・821・6555)へ。
「―聞く会」は一般聴講もできる。語り部の3人は次の通り。
三浦貴裕さん(22)=震災時は宮城県南三陸町の戸倉中2年。津波で祖父母と曽祖母が亡くなった。現在は同町公式ブログのライターをしたり、地元の同級生と町を巡るツアーを企画したりし、震災の風化を防ぐ取り組みを続けている。
千葉伸一さん(44)=宮城県松島町にある商家の5代目で、老舗菓子店の店長。震災時は客や従業員を高台の寺院に避難させた。震災後は復興の一環として、地元の仲間と新たな夏祭りをスタートさせた。
阿部紀代子さん(57)=宮城県石巻市で日本料理店を営む。震災時は従業員と店の2階に避難。津波は1階軒下まで達した。震災後は飲食店団体の主催で、夜間の避難訓練を実施するなど災害対応の強化に取り組む。