美しき座標 平民社を巡る人々
幸徳秋水(幡多郡中村町出身)らが日露戦争反対を貫くため、自由、平等、博愛を掲げる平民新聞を創刊したのは1903年秋。彼らの息づかいを感じる連載。
185記事
美しき座標 平民社を巡る人々
幸徳秋水(幡多郡中村町出身)らが日露戦争反対を貫くため、自由、平等、博愛を掲げる平民新聞を創刊したのは1903年秋。彼らの息づかいを感じる連載。
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昔の自由党だな―美しき座標 平民社を巡る人々 第6部「新しい人よ」(8)
佐渡島の相川鉱山。金を巡る圧政の歴史は人々の思想に影響を与えた(1912年刊『日本名勝旧蹟産業写真帖 国定小学校教科書準拠 天』、国立国会図書館ウェブサイトより) 非戦論を訴える平民社は、いろいろな人...
めまいがしてきた―美しき座標 平民社を巡る人々 第6部「新しい人よ」(7)
福田英子の回想を、もうしばらくたどろう。彼女が家出したのは、19歳になる1884(明治17)年秋ごろだった。 その半年足らず前、大阪商船会社が誕生している。瀬戸内海にはそれまで70を超える海運業者が...
女性のための夜間塾―美しき座標 平民社を巡る人々 第6部「新しい人よ」(6)
子どもに討論会開催を勧める絵。この中に女性は描かれていない(1892年刊『教育幼稚の宝』、国立国会図書館ウェブサイトより) 福田英子が小学校の助教諭を辞め、母親と一緒に岡山の自宅で私塾「蒸紅学舎(じょ...
チト無理なことで…―美しき座標 平民社を巡る人々 第6部「新しい人よ」(5)
1890年刊「子供演説 智恵之競争」の口絵(国立国会図書館ウェブサイトより) 子どもによる演説ばかりを集めたという単行本「子供演説 智恵之競争」が1890(明治23)年3月、東京で出版されている。 目...
おたんちん野郎―美しき座標 平民社を巡る人々 第6部「新しい人よ」(4)
福田英子は15歳で小学校の助教諭になったが、通勤途上で、心ない言葉をぶつけられて悩んでいる。1880(明治13)年ごろのことだ。 自伝「妾(わらわ)の半生涯」(1904年)などによると、「その辺のわ...
海坊主が出てきた!―美しき座標 平民社を巡る人々 第6部「新しい人よ」(3)
1887年刊「景山英女之伝」に描かれた福田英子(国立国会図書館ウェブサイトより) 福田英子は、幕末の1865(慶応元)年に岡山で生まれた。旧姓は景山。武士の父は、妻と一緒に寺子屋を営んでいた。明治にな...
おしるこ食べない?―美しき座標 平民社を巡る人々 第6部「新しい人よ」(2)
1887年刊「景山英女之伝」に描かれた福田英子(国立国会図書館ウェブサイトより) 1903(明治36)年晩秋。先輩記者の幸徳秋水と堺利彦の後を追って万朝報(よろずちょうほう)を辞め、創刊間もない週刊「...
社長宛ての密告はポイ―美しき座標 平民社を巡る人々 第6部「新しい人よ」(1)
福田英子(1904年刊『妾の半生涯』口絵、国立国会図書館ウェブサイトより) 日露戦争に反対する週刊「平民新聞」や平民社を、創刊前からすぐそばで見つめ、共に歩んだ女性の一人に、福田英子(ひでこ)がいる。...
女性参政権求め格闘 言論で結集訴え―美しき座標 平民社を巡る人々(特集6)
福田英子=前列右から2人目、大逆事件に連座した管野須賀子=同左から2人目、大杉栄の妻となった堀保子=同4人目(1907年5月1日付『世界婦人』第9号) 非戦と自由・平等・博愛を掲げて、1903(明治3...
胸が一パイになった―美しき座標 平民社を巡る人々 第5部=終「獄中生活」(27)
堺利彦が娘の真柄に残した獄中句集「豊多摩と巣鴨 二度目の巣鴨」。1975年に非売で500部だけ複製された 幸徳秋水の初入獄は1905(明治38)年2月の東京・巣鴨監獄で、1年前の堺利彦に次ぐ平民新聞関...
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