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2025.12.19 18:39

金賞の書道 実は「母が書きました」 南国市でハガキでごめん全国コン  大賞に栃木県の上野さん 20日にやなせさん元秘書の越尾さん座談会

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大賞に選ばれた上野亜弓さんの作品

大賞に選ばれた上野亜弓さんの作品

 南国市の地名「後免」にちなみ、家族や友人に言えなかった「ごめん」の気持ちを文書やイラストで表現する「第22回ハガキでごめんなさい全国コンクール」の選考会が19日、同市内で開かれた。大賞の南国市長賞には栃木県の上野亜弓さん(35)の作品が選ばれた。

 コンクールは同市後免町で子ども時代を過ごしたやなせたかしさんが発案。はがき1323通とともに今回はX(旧ツイッター)での投稿42点も受け付けた。

笑いあり涙ありの「ごめんなさい」が集まったコンテストの審査(南国市後免町2丁目の後免町防災コミュニティーセンター)

笑いあり涙ありの「ごめんなさい」が集まったコンテストの審査(南国市後免町2丁目の後免町防災コミュニティーセンター)

 実行委員会メンバーら約20人が1次選考を通過した441通を審査。大賞や優秀賞、特別賞など入賞25点を選んだ。

 大賞の上野さんのはがきは、本人の体験かどうかは不明。母が書いた書道を自身の作として出品したところ、金賞に選ばれたというもの。「受賞してごめんなさい」と謝っている。

 やなせスタジオ社長の越尾正子さん(77)が選んだ特別賞「やなせたかし賞」は、NHK連続テレビ小説「あんぱん」を見ないと学校に行けずごめんなさいという、「みこちゃん」(愛知県)の作品。

 越尾さんは高校生の頃、やなせさんも出演していたNHKの朝の番組「カメラレポート」が大好きで、学校に遅刻してしまうギリギリまで見ていたことを思い出したという。「やなせ先生が出演された回は本当に面白くて何度も遅刻しました。コンクールが60年前のことを思い出させてくれました」と懐かしんでいた。
 入賞作品は市観光協会ホームページで公開される。

20日午後1時から越尾さん座談会
 やなせたかしさんの秘書を長年務めた、やなせスタジオ社長の越尾正子さん(77)が、やなせさん夫婦について語る「ごめんでありがとう座談会」が20日、南国市大埇甲の市商工会館で開かれる。
 
 やなせさん夫婦の歩みや、連続テレビ小説「あんぱん」で描かれたエピソード、ドラマ終盤に登場した越尾さんをモデルにしたとみられる「中尾星子」などについて語る。午後1時スタートで入場無料。市の主催で、ハガキでごめんなさい実行委の共催。

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