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2025.04.01 08:41

6歳男児がヘアドネーション「困っちゅう人に届いて、笑顔になって」 5年伸ばした髪を寄付 高知市【なるほど!こうち取材班】

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ヘアドネーションのために伸ばした髪を切る谷真秀ちゃん(高知市本町5丁目)

ヘアドネーションのために伸ばした髪を切る谷真秀ちゃん(高知市本町5丁目)

 「この春小学生になる息子が、約5年伸ばした髪を切ります」。3月中旬、高知新聞「なるほど! 高知取材班」(なるこ取材班)にメッセージが届いた。男児は16日に髪をカット。医療用ウィッグ(かつら)として提供し「困っちゅう人に届いて、笑顔になってほしい」と語った。

 髪を寄付する「ヘアドネーション」は1990年代に米国で広がった。日本でも2009年9月から、大阪のNPO法人「Japan Hair Donation&Charity」(JHD&C=ジャーダック)が活動。寄付された髪で子ども用ウィッグを作り、無償で提供している。県内でも賛同する美容室が増え、22年の10店舗から今は14店舗になっている。

5年ぶりの散髪を終えた谷真秀ちゃん

5年ぶりの散髪を終えた谷真秀ちゃん

 高知市の谷真秀(まほろ)ちゃん(6)は2歳になる前から髪を切っておらず、お尻のあたりまで伸びていた。母の舞さん(31)によると、美しく長い髪を持つディズニー映画のヒロイン、ラプンツェルが大好きで伸ばし始めたそうで、本人は「一生切らんつもりだった」。

 しかし昨年、テレビニュースで、同じ幼稚園の園児がヘアドネーションをする姿を見て、「自分の髪でもできるがやない」と興味を持ち、小学校入学に合わせて切ることを決めた。

 カットは舞さんの知り合いの美容室で。真秀ちゃんは後ろ髪を束に分けてゴムで結び、ばっさり。寄付できる長さの31センチで4束を取り、後日、JHD&Cに送った。舞さんは「純毛のウィッグは高額。真秀の髪が病気で困っている子の役に立ったらうれしい」と話していた。(相良平蔵)

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