2024.11.09 05:00
小社会 ゴースト血管

それにしても変化が早過ぎる。今週初めは25度を超える夏日だったのに、季節が一気に暦に追いついた。高知市で今年、25度以上が記録されたのはきのうまでに計170日。平年より17日も多く、実に1年の46・4%に当たる。秋はどこへ行ったのだろう。
急に寒くなる日は体に気を配りたい。寒さで血管が縮むと、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まるからだ。
危険なのは、太い動脈の詰まりだけではない。毛細血管が衰え、幽霊のように消える「ゴースト血管」も恐ろしい。末梢(まっしょう)で血液が滞ると、心臓が強めに血液を送り出そうとして高血圧を招くという。糖尿病や認知症の引き金にもなるとか。
列島の毛細血管はどうだろうか。地方の鉄道やバス網は廃止・縮小され、集落の消滅も広がる。介護や見守りの手も末端に届かなくなった。政府が「地方創生」を掲げ、交付金を薬のように配ったこの10年は何だったのか。東京一極集中は、是正どころかむしろ加速している。
幸い、ゴースト血管は運動や食事で再生できるという。片足立ちや、かかとの上げ下げ。第2の心臓と呼ばれる、ふくらはぎの筋肉を鍛えると全身の血流がよくなるそうだ。さて、この国のふくらはぎはどこだろう。一刻も早く刺激を加えたい。























