2024.09.02 05:00
小社会 夏休み明け

需要に応える意味もあったように思う。かつて本紙では毎年8月末に県内の夏の天候まとめを載せていた。高知市の毎日の天気や気温を表にし、暑さや雨量、台風の影響などの特徴を振り返った。
若い頃にその担当記者をしていて、掲載が9月1日にずれ込んだ年があった。「これでは子どもの宿題の提出に間に合わん」。ずいぶんとお叱りの電話を頂いた。いまでは過去の天気を誰もが簡単にインターネットで入手できる。隔世の感があるというものだ。
隔世の感といえば、温暖化の進行こそすさまじい。21世紀最初の年、2001年7~8月の天候まとめには、「猛暑」の見出しが躍る。ただし内容を読むと、高知市で日中の最高気温が35度以上になった猛暑日は計6日。最低気温が25度を下回らない熱帯夜は計19日だった。
ことしの両月は猛暑日が計19日、熱帯夜計49日。数倍に増えている。23年前の「猛暑」がかわいらしく思え、同時に怖くなる。先々どこまで暑くなるのだろう。
この夏休み最終盤は迷走台風に悩まされた。ようやく去ってくれたと思ったら、青空とともに酷暑まで戻ってきた。いまの時代、夏休みが明け、終わらないのは宿題どころか「夏」そのものである。























