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2024.08.25 05:00

小社会 ひたひたと

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 県内の年平均気温のデータを見ながら、高知地方気象台に「地球温暖化の影響なのか」と尋ねたことがある。2005年のこと。1970年ごろには16度台で推移していたが、98年以降は毎年、17度を超えるようになっていた。

 「統計的に上昇しているのは確かだが、原因の見解は控えたい」。対応してくれた職員の困った顔を思い出す。97年に京都議定書が採択されたとはいえ、まだ一職員が組織的な見解として口にすることははばかられたのかもしれない。

 当時、特産の果樹で皮が色づく前に中身が熟しすぎる「生理障害」が増えていた。高温の影響である。取材した生産者は「昔より栽培が難しい」と嘆いていたが、今も品質を保ち続けている努力には頭が下がる。

 ただ、温暖化の影響はそんな苦労を顧みることなく広がる。昨年の猛暑でコメ価格が上昇し、一部の量販店などでは品薄感も。全国的にこのところ、商品棚が空っぽだったり、「お一人様1品まで」と制限したりするスーパーも多い。

 昨年の県内の年平均気温は17・9度と大台寸前で、今年も気温35度以上の猛暑日が大幅に増えている。地球温暖化を通り越して、国連のグテレス事務総長が「地球沸騰化」と危機感をあらわにする時代になった。

 専門家が予測した極端な気象現象の増加に食料生産の減少、紛争の恐れ…。以前はどこか遠く感じた影響が、ひたひたと暮らしのすぐそばまで迫ってきた。

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