2024.07.19 08:37
自転車?バイク? 足らぬ周知 電動キックボード ルール複雑 違反・事故増 摘発1.8倍に【なるほど!こうち取材班 パートナー紙とともに】
電動キックボードの利用拡大に伴い、京都府内で交通違反や事故が増加している。府警は取り締まりを強化しており、交通違反の摘発数は今年4月までに前年の1・8倍となった。ルールの周知が課題となっている。

御池通で電動キックボードの交通違反を取り締まる警察官(京都市中京区)
府警は4月に「自転車取締小隊」を立ち上げ、隊員11人が主に京都市内を自転車で巡回。電動キックボードや自転車の取り締まりや指導を行っている。
電動キックボードによる交通違反の今年の摘発(4月末現在)は、前年(176件)の1・8倍の318件に上る。最多は歩道通行(188件)で、一時不停止(46件)や信号無視(43件)も多い。酒気帯び運転は15件あり、4月下旬には飲み会帰りに利用した府警の警察官も摘発されている。2人乗り運転など危険な運転も確認されているという。

2人乗りで走る電動キックボード(下京区)=読者提供
事故は2022年の3件から、昨年は21件に増え、今年4月時点で9件発生している。段差につまずく転倒や停車中の車に突っ込むといった自損事故が多いが、歩行者と衝突する人身事故も1件起きた。
府警は「車道を走るのが怖いという理由で歩道を走り、交通違反となるケースもあった。人が多くいる市街地での走行も多く、今後重大な事故が起きかねない」と警戒する。
電動キックボードの貸し出し事業者「Luup(ループ)」(東京)によると、京都市内にはボードの無人貸し出し拠点が760カ所(4月現在)ある。外国人も利用可能で専用アプリをダウンロードし、約10問の交通ルールテストに合格すると利用できる。
ループの広報担当者は「交通ルールへの認識の甘さがみられる利用者も一部いることは事実」とした上で、「飲酒運転など重大な違反行為が確認された利用者には利用を凍結している。事故防止に向け、自治体や警察と連携し、ルール周知を図りたい」としている。
電動キックボード 2023年7月施行の改正道交法で、最高時速20キロ以下での走行や車体の基準(長さ190センチ以下、幅60センチ以下)など一定の要件を満たすものを「特定小型原動機付自転車」とし、16歳以上は免許不要で運転できるようになった。16歳未満は運転禁止。歩道では時速6キロ以下で緑色ライトを点滅させれば走行が可能だが、自転車が通行できない歩道の使用は違反となる。ヘルメット着用は努力義務。(京都新聞)
▼高知では
県内届け出80件 摘発ゼロ 販売店「関心高まっている」
高知県内の電動キックボードのナンバー交付は、県警の把握分で80件(6月末時点)にとどまる。これまで摘発はゼロだが、県警交通指導課は「扱いようによっては危険な乗り物。しっかりマナーを守って」と呼びかけている。
スーパーオートバックス高知御座店(高知市南川添)では4車種を販売。価格は7万9800~18万9800円で、立ち乗りとサドル付きがある。昨年末に取り扱いを始め、今も週末に2、3件の問い合わせがあるそうで「50~60代の問い合わせが多い。だんだんと関心が高まっている印象」とか。購入者には自賠責保険の加入など必要な手続きについて説明し、ヘルメット着用を呼びかけている。
県警交通指導課によると、特定原付はタイヤが自転車やミニバイクなどと比べて小さく「少しの段差でもハンドルを取られる。転倒のリスクが高い」。違法な飲酒運転や2人乗りの禁止はもちろん、歩道走行の際に人が多ければボードを押して歩くなど、状況に応じた利用を求めている。(海路佳孝)
県民・読者とつくる調査報道企画、高知新聞「なるほど!こうち取材班」(なるこ取材班)。連携する全国のパートナー紙の記事や県内の状況を随時掲載で紹介します。
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