2024.07.11 05:00
小社会 ステルス選挙

小池さんは自民党都連を巨悪に仕立て、自らは改革者の立ち位置へ。高知の人間には既視感があった。1990年代、橋本大二郎さんが勝った知事選と似た構図。都知事選は「後出しじゃんけん」が有利といわれ、告示直前の出馬表明では、政策論争は深まりようがなかった。
先日の都知事選は「ステルス戦術」なる言葉が聞こえてきた。裏金事件で評判の悪い自民党が小池さんを支援。小池陣営は業界団体を通じて組織票を得ても、自民党議員を演説に立たせない「自民隠し」に腐心したという。
蓮舫さんの陣営からは、公務を理由に公開討論を断ったとされる小池さんへの恨み節も伝わる。もし本当なら、政策論争も「ステルス」になったということか。もっとも、蓮舫さんも告示直前の公約発表で政策は浸透できたのかどうか。
2位と健闘した石丸伸二さんは、既成政治に対する不信の受け皿になった。ただ、陣営は「有権者はそれほど政策で候補を見ない。それよりも人柄や期待感だ」。有権者の生活に直結する政策が重視されなかったのであれば、少々残念ではある。
いずれ高知でも大型選挙がある。大事な判断材料を隠すステルスならば、見抜くレーダーの性能を高めておかなければ。























