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2024.06.01 08:47

よさこい、復活チーム続々!5年ぶりの夏へ再起「伝統消したくない」〈高知 よさこい 2024〉

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人気の高知高専スコップ隊。女性隊員も元気に踊っていた(2017年)

人気の高知高専スコップ隊。女性隊員も元気に踊っていた(2017年)

 今夏のよさこいには、5年ぶりの復活となるチームが続々出場する。再起の理由は「伝統を消したくない」「教職員や卒業生を喜ばせたい」などさまざまだ。それぞれのチームに背景を聞いた。

--[[以降省略]]--


 「スコップ隊」で知られる高知高専は1980年から土木科の学生を中心に出場。かつては男子学生がニッカーボッカーにタンクトップ、ヘルメットに作業足袋という土木作業員姿で、元気に前列でスコップを振っていた。

 やがて衣装はおしゃれな和風に変わり、スコップ隊は2000年に消滅したが、05年に卒業生や教職員の熱いリクエストで再始動。名物チームとして、祭りを盛り上げてきた。

 ただコロナ禍で20年から高専チームは活動休止に。今年、参加を決めた学生たちは全員がスコップ隊を知らなかったという。「伝統をぜひ継いで」という教職員の声で、スコップを手に踊ることになったが「踊り方が分からない」という声も。学生主事の三嶋尚史さん(55)は「どう踊ってもいい。スコップを持つことに意義がある。期待してるよ、と声をかけてます」。

 コロナ禍の最前線で闘ってきた病院のチームも、5類移行1年が過ぎたのを受け、再始動した。

 細木病院の広井三紀副院長(60)は、20年ほど前のチーム立ち上げ時から運営に関わってきた。チームとしての出場を見送った昨年も祭りの裏方として、升形地域競演場の運営を手伝った。今年は地方車でドラムをたたく予定で、「60の手習い。コロナの苦労を思えば何でもできる!」。

 近森病院は研修医や看護師、栄養士ら部局を超えて踊ってきた。「この交流が仕事でも生かされるんです」と担当者。今年のテーマは、コロナ禍の暗闇を乗り越え、夜明けを告げる「黎明(れいめい)」という。

梅ノ辻競演場のホームチーム「梅乃連」が5年ぶりに復活。地元も盛り上がりそうだ(2018年)

梅ノ辻競演場のホームチーム「梅乃連」が5年ぶりに復活。地元も盛り上がりそうだ(2018年)

 高知市の梅ノ辻競演場のホームチーム「梅乃連」も復活を遂げた。世話人の岩城良子さん(65)は「裏方も踊り子も親から子へ、子から孫へと続いてきた。この伝統を絶やしてはいけない。皆さんに『ただいま!』の思いを伝えたい」。

 それぞれが5年ぶりの夏を全力で楽しむために、準備を進めていく。(村瀬佐保)

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