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2023.03.27 08:20

第147回高新写真コンテストの結果発表

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特選「福を掴む」島元慶子(77)高知市江陽町  
オリンパスE-M1Ⅱ 12―100ミリ f4 オート

特選「大雪に歓喜」田中一郎(76)佐川町甲
ニコンZ6 24―70ミリ f5・6 60分の1秒

特選「跳んだ!」山本咲月(66)四万十市赤松町 
フジフイルムX-S10 50―230ミリ f22 400分の1秒

入賞「野焼きの跡に」太田和子(75)香南市野市町みどり野 
キヤノンEOS80D 18―135ミリ
 (左)f11 500分の1秒
 (中)f9 500分の1秒
 (右)f10 320分の1秒

入賞「今日はよろしくね」山中正光(55)高知市春野町南ケ丘 
キヤノンEOS1DX 70―200ミリ f8 400分の1秒

入賞「土佐の雪掻き」石元教夫(74)土佐市高岡町乙 
オリンパスE-M1markⅢ 12―200ミリ f4.7 2000分の1秒


【審査評】チャンス時は深呼吸
 今回の応募作は、昨年12月23日の記録的な大雪の日のカットが目立ちました。雪に煙る道を急ぐ人々、雪帽子を乗せて走る列車、雪遊びに夢中な子どもたち…。南国土佐の光景とは思えない作品が多数寄せられました。

 私も当日は午前5時前に起床し、窓の外に広がる雪景色にびっくり仰天。いつもならバイクで20分弱の通勤路を、カメラ片手に4時間ほどかけて歩きました。

 非日常の光景は驚きと興奮の連続です。ただ、撮りたい意識が強すぎて、構図や狙いを考えることを忘れがちになってしまいます。気持ちが高ぶり、シャッターを押す指に力が入って、手ぶれを起こすこともよくあります。

 魅力的な被写体を前にした時ほど、深呼吸することをお勧めします。何かを撮り逃しても、落ち着いていれば次のチャンスを予測することができます。慌てず、じっくりと狙ってみましょう。

《特選》
 「福を掴む」の島元さん。お守りを求めて伸ばされた手、手、手! 写真から飛び出してきそうな迫力があります。お守りをつかむ手から、福を絶対に放さないという強い気持ちが伝わってきます。

 「大雪に歓喜」の田中さん。女子学生の動きがぶれていますが、勢いがあり、それもまた良し。表情はもちろん、ふわり弾んだ赤いマフラーがいい。喜びの声が聞こえそうで、私もウキウキしてしまいました。

 「跳んだ!」の山本さん。まるで宇宙遊泳をしているようですね。子どもが、トランポリン遊具「ふわふわドーム」で浮いた瞬間を捉えたもの。何かを悟ったような表情と、真横からの光が効いています。
 
《入賞》
 「野焼きの跡に」の太田さん。炎の迫力だけでなく、焼け出された動物や、投棄されたごみを拾う人々にもしっかり目を向けて、ドキュメンタリー作品に仕上げました。

 「今日はよろしくね」の山中さん。3年ぶりに開かれた流鏑馬(やぶさめ)の一こま。青年の笑顔と馬の瞳の輝きが、まぶしく美しい。時代劇から飛び出してきたようです。

 「土佐の雪掻き」の石元さん。重労働を終えた充実感や疲れ、照れが見える3人の女性。それぞれの表情に味があります。ちりとりなど、シャベル代わりに使った道具も面白い。

    □    □

 今回の応募は一般の部が76人219点(カラー単185点、同組み21点、白黒単10点、同組み3点)、ファミリーコーナーは17人25点でした。高校の写真部員や中学生からの応募もあり、うれしい限りです。新設したU18賞(対象18歳以下)は「該当作なし」となりましたが、次回に期待しています。(報道部・佐藤邦昭)


ファミリーコーナー優秀作
「抜けちゃった」千並茉里香(32)香美市土佐山田町宝町 

「母の心配をよそに」中山富美江(63)四万十市具同 

「はじめまして」森脇徳子(58)いの町小川新別 

「高知新聞愛読幼児」松岡ルリ(59)宿毛市平田町黒川

《佳作》
▼「師走の札所」(白黒組み)田所睦三(87)高知市宇津野 
▼「目力」(カラー単)明石正(74)香美市土佐山田町宮前町
▼「PM3:09」(カラー単)川谷秀典(73)香南市野市町みどり野
▼「招かざる客」(カラー単)野口務(85)宿毛市貝塚 
▼「陽光」(カラー単)中山健(77)高知市春野町芳原 
▼「僕の相棒」(カラー単)大野建夫(74)高知市五台山 
▼「早く出ておいでよ!!」(白黒単)宮地知佐(69)黒潮町上川口 
▼「海風」(カラー単)辻慶二(60)須崎市緑町 
▼「ひまわり畑と風」(カラー単)黒田泰代(51)高知市介良乙 
▼「一休み」(カラー単)金子雪芳(72)黒潮町蜷川

最終選考通過者 
▽「足摺山、金剛福寺にて」井田博文
▽「母と子・愛の詩」池知隆
▽「雪のプラットホーム」横山豊
▽「楽しいお散歩」岡村久美
▽「お山のAI君」仲久保昌助
▽「花道」山辺福美
▽「今年の運勢最高だ!」沖英輔
▽「晩秋のへんろ路」小松雄二
▽「僕もする」岡本容子
▽「畦道爛漫」木村登
▽「奉納演舞」山脇隆良
▽「ハイ、チーズ!」筒井菜奈
▽「雪ニモマケズ」田中恒輝
▽「筆山の先へ」陰山悠翔

【第148回高新写真コンテスト作品募集】6月30日必着
◆一般の部 テーマ自由。カラー、モノクロ、単または組み(3枚まで)▼サイズ=六つ切りまたはA4判以上。組みは裏面をテープでつなぐ▼記載事項=裏面に題名、解説、使用カメラとレンズ、撮影データ、住所、氏名、年齢、電話番号、職業を記入

◆ファミリーコーナー カラー。身近な出来事で明るく楽しいもの▼サイズ=キャビネまたは2L以下▼記載事項=裏面に題名、住所、氏名、年齢、電話番号を記入。封筒に「ファミリーコーナー」と明記を

◆応募の注意 本人が撮影したオリジナル未発表作品に限る。人物作品は相手に応募の了承を得てください。作品は返却しません。

◆締め切り 6月30日必着

◆送り先 〒7808572高知市本町3の2の15、高知新聞社編集局報道部「高新写真コンテスト」係

◆発表 7月下旬の紙面。応募作品の一部を、写コン以外の紙面に掲載します

◆賞 一般=特選1~3点(1万5千円)、入賞2~4点(7千円)、U18賞1点(記念品)、佳作10点まで(同)▼ファミリー=優秀5点までに図書カード

◆年間最優秀賞 一般、ファミリーとも、高知新聞社盾

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