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2026.03.21 05:00

小社会 ツイッター20歳

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 「○○なう」。若年層にはなじみがないかもしれないが、かつてこんな言い回しが流行した。いまは「X」に改称された交流サイト(SNS)「ツイッター」の用語で、例えば「執筆なう」なら「いま執筆中」の意味になる。

 これが当時は新鮮だった。まだ発信手段が乏しい時代にあって、誰もがリアルタイムで「つぶやく」ことができ、人とつながれだしたのだから。実用性もあった。東日本大震災では安否確認や情報発信で役立ち、一気に普及する要因となった。

 「X」はいまや国内で6千万人超が利用し、すっかり公器に。そこに記念すべき初投稿があったのが20年前のきょうになる。ちなみに内容は、創業者が「ツイッター準備中」とつぶやく事務的なものだった。

 ただ、有用性の一方で課題をさらけ出し続けてきた20年だったとも言える。最も象徴的な1人がトランプ米大統領か。

 最初の大統領選。過激かつタイムリーな投稿で民意をあおり、劣勢を覆した。勝利は「ツイッターのおかげ」とされる。その後、暴力を扇動するとの理由でSNSから追放されたことも。偽情報、中傷、世論分断、民主主義の後退…。トランプ氏の歩みにツイッターの功罪が重なる。その自分勝手で気分屋の指導者との付き合いに、日本は頭を悩ませ続けてもいる。

 「もろ刃の剣」になるSNS。剣の切れ味は歳月ごとに増す。どう共存するか、たえず求められる「模索なう」である。

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