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2026.02.03 05:00

小社会 希望の芽

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 葉は落ちてしまい、幹や枝はむき出しになっている。あちらの木もこちらの木も、水気をなくしてしぼんでしまったかのよう。冬枯れの景色は、春から秋にかけての季節と比べると地味でつまらなく映る。

 ところが、植物観察家の鈴木純さんは自著で語っている。「僕は冬も植物観察をしている。しかも、とても前向きに」。植物の内部を想像して、楽しむ時間が増えるのだという。

 例えば枝の先で小さく膨らんだ冬芽。多種多様な形の中にはやがて葉や花、枝となる小さな芽が入っている。構造はどうなっているのだろう。中身は本当に外に出てくるのか。疑問は尽きないそうだ。

 寒さだけではない。雨風や雪、乾燥と、冬は植物にとっても厳しい季節だ。多くの樹木では夏から秋の間に冬芽がつくられ、翌年の春に備える。「枯れたように見えるその枝の先端には、じつは春が隠されている」。鈴木さんはそれを希望や未来と呼ぶ。

 冬芽のガイドブックを手に高知城を歩いた。刈りそろえられたドウダンツツジの植え込みに顔を近づける。か細い枝の先にはマッチの先のような赤い冬芽があった。ウバメガシのはうろこのよう。ふわふわの毛に包まれたのはオガタマだろうか。寒風に吹かれても不思議と気持ちは明るくなる。

 じっと春を待つ木々のそばには、ほころんだ梅もあった。きょうは節分で、文字通り季節の分かれ目。冬が終わり、間もなく春になる。

高知のニュース 小社会

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