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2026.01.12 05:00

小社会 そんなことより解散

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 時の政治状況を表すことが多い衆院解散の呼び名には、首相の国会発言が使われることもある。代表格は、本県選出の吉田茂首相による「バカヤロー解散」。記憶に新しいところでは、野田佳彦首相による「近いうち解散」がある。

 「近いうちに国民に信を問う」。そう言いながら、なかなか解散しない野田氏に野党・自民党は「うそつき」の大合唱。首相は小学生の時分、通知表で「正直の上にばかがつく」と講評された話まで出して反論した。このため「ばか正直解散」ともいわれた。

 高市早苗首相が今月、通常国会の冒頭で解散に踏み切ると盛んに報道され始めた。自民党は別として、内閣の支持率は高い。まだ観測気球の域かもしれないが、安定した議席を得て政権基盤を強めたい考えはあるのだろう。

 高市氏といえば、「働いて」を5度連呼した発言が昨年の流行語大賞になった。ただ、政治とカネの浄化を聞かれ、「そんなことより」。衆院の定数削減を求めた答弁も波紋を広げた。こっちこそが本当の流行語とする向きもある。

 その企業・団体献金の改革も先送りされたまま。自らの発言で冷え込んだ日中関係も打開の糸口は見えない。何よりも高市氏は、年頭会見でも「国民に物価高対策、経済対策の効果を」。解散すれば来年度予算の成立が遅れるというが、どう判断するだろう。

 国会冒頭ならば、こんな呼び名がつい浮かぶ。「そんなことより解散」

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