2025.12.20 18:22
重要鉱物で連携強化、初首脳会合 日本、中央アジア5カ国

記念写真に納まる高市首相(中央右)と中央アジア5カ国の大統領。初めて開いた首脳会合で「東京宣言」を採択した=20日午前、東京都千代田区(代表撮影)
日本と中央アジア5カ国は20日、初めての首脳会合を東京都内で開き、この地域に豊富な重要鉱物のサプライチェーン(供給網)強靱化に向けた連携で一致した。人工知能(AI)分野の協力パートナーシップを創設。経済関係の緊密化に向け、5年間で総額3兆円規模とするビジネスプロジェクト目標を設定した。ロシアを経由せず中央アジアと欧州をつなぐ輸送路「カスピ海ルート」の整備促進を盛り込んだ「東京宣言」を採択した。
5カ国は覇権主義的な動きを強める中国、ロシアに近接する地政学上の要衝に位置しており、日本として関係強化を狙う。高市早苗首相は会合で「この地域を取り巻く国際情勢は大きく変わった。アジアと欧州をつなぐ貿易ルートとしての重要性が増している」と強調した。
首脳会合にはカザフスタン、キルギス、ウズベキスタン、タジキスタン、トルクメニスタンの大統領が出席した。
日本は、税関の貨物検査機材の供与や、橋の架け替えなどで各国を支援する方針。重要鉱物などの供給源を多角化して経済安全保障上のリスクを軽減したい考えだ。



















