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2025.12.13 09:34

2025年、心に残った出来事は? 読者が選ぶ高知の「10大ニュース」募集します! 12/22締め切り 計11人に賞金

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 2025年も残り半月となりました。高知新聞社は今年も「読者が選ぶ県内10大ニュース」を募集します。本県関係の出来事を手引としてまとめましたので、家庭、職場、学校で振り返りながら、記憶に残っているニュースの順位を付けてください。(手引に掲載の肩書、年齢は当時)

はがき・ネットで1人1票 12/22締め切り
【応募方法】皆さんが選んだ10大ニュースの順位、項目番号(手引以外のニュースを選ぶ場合は不要)、住所、氏名、年齢、職業、性別、電話番号をはがきに明記し、〒7808572高知市本町4丁目1―24「高知新聞社報道部 県内10大ニュース係」へ。

 インターネットの場合は、高知新聞ウェブサイトの専用ページから投票できます。

 応募は、はがきかネットで1人1票とします。同一人物による複数の応募、明らかに組織票と見なされるものは無効とします。


【総合順位】
皆さんが1位に挙げたニュースを10点、以下2位を9点…10位を1点と計算し、各ニュースの得点を累計します。総得点の多いものから順に県内10大ニュースとします。

【賞金】皆さんが応募した順位を、実際の順位と突き合わせて点数化し、最上位の1人に3万円を進呈(複数人が最上位となった場合、抽選で1人のみに進呈させていただきます)。それ以外の応募者の中からも抽選で10人に各1万円を贈ります。記入漏れのあった方は、プレゼントの対象外となります。ご注意ください。

【締め切り】22日必着。

【発表】29日付紙面。

◆2025年の主な動き リスト◆(月をクリックでニュースの概要が読めます)
【通年】
(1)「あんぱん」で大盛り上がり
(2)ホテル進出計画相次ぐ
(3)指定管理公募で県立施設混乱
(4)高知U J3元年18位で残留

【1月】
(5)県内倒産 10年で最多
(6)ガソリン価格 初の190円台
(7)古代土器片に漢字2文字?
(8)市町村対抗駅伝が宿毛で復活
(9)日本初「寝られるバス」発進
(10)県内外国人労働者最多

【2月】
(11)本県で21年ぶり将棋タイトル戦
(12)レスリング桜井選手 高知大大学院進学
(13)サイエンス誌最優秀論文に高知大・萩野さん
(14)高知市の西敷地を一般開放
(15)全国最後 ドンキ開業
(16)副知事に西森氏、県教育長に今城氏
(17)黒潮町 事前復興計画を初策定
(18)新書大賞に三宅香帆さん著作
(19)岡村勲さん死去
(20)メダリストに県スポーツ協会栄誉賞

【3月】
(21)漫画家大会議 10年の歴史に幕
(22)須崎町漁協に組織是正命令
(23)県立美術館「少女と白鳥」は「贋作」
(24)東部道 芸西まで直結
(25)米軍機が高知空港に長期駐機
(26)馬路村農協に38歳組合長
(27)やなせたかし記念館新装オープン
(28)トッパン高知工場閉鎖

【4月】
(29)高知市のはりまや町一宮線が開通
(30)俳優広末さん 事故と暴行事件起こす
(31)24年県外客消費額 過去最高に
(32)県人口65万人割れ

【5月】
(33)紫雲丸事故から70年
(34)イータックスで国から還付金詐取
(35)香美市新教育長また不同意
(36)柏島のサンゴ9割減少

【6月】
(37)高知沖―日向灘に地震津波観測網
(38)「パンどろぼう」アニメ化決定
(39)県警警察官を盗撮容疑で逮捕
(40)東部道で事故多発
(41)高銀新頭取に河合氏

【7月】
(42)宇佐小教諭が校内盗撮容疑で逮捕
(43)足摺海底館 漏水で休館
(44)コメ概算金が前年比5割増
(45)参院選徳島・高知は広田氏
(46)今春賃上げ初の5%超

【8月】
(47)まんが甲子園 最優秀賞取り消し
(48)高知空港 特定利用候補に
(49)プール事故 長浜小校長ら4人起訴
(50)中央初戦敗退“史上最遅”の終了
(51)県展理事長に都築房子さん
(52)県最賃71円上げ1023円に

【9月】
(53)ハルウララ天国へ
(54)なかとさ美術館 高台移転し開館
(55)滋賀国スポ優勝相次ぐ

【10月】
(56)自転車酒気帯びで免停
(57)高知市など真夏日日数最多
(58)尾﨑氏が官房副長官就任
(59)ドラフトで四銀から54年ぶり指名
(60)仁淀川町で流しそうめん新記録
(61)南海地震県予測 震度7の市町村拡大
(62)県警巡査長が1500万円詐取
(63)東海理化高知工場が稼働

【11月】
(64)プロ野球秋季キャンプ 県内に3球団集結
(65)県産サカキ 全国初の品種登録
(66)阪神藤川監督らが高知市でパレード
(67)官製談合疑いで土佐清水市長ら逮捕
(68)防災備蓄を県が初公表
(69)「県一消防」最長6年遅れ
(70)大石宗氏が県特別職に

【12月】
(71)新県民体育館 県が施設配置案
(72)高知競馬売り上げ1000億円超見通し
(73)三原村長 武内氏初当選

◆2025年の主な動き 概要◆
《通年》(1)「あんぱん」で大盛り上がり
  漫画家やなせたかしさんの妻、暢(のぶ)さんをヒロインのモデルに据え、県内でも撮影されたNHKの連続テレビ小説「あんぱん」が3月末~9月末に放送された。夫妻を軸に据えた物語の面白さはもちろん、「たまるかあ」「ほいたらね」といった土佐弁も全国の話題に。県内の平均視聴率は26.8%、最終回は28.5%だった。

(2)ホテル進出計画相次ぐ
 5月、大手ホテルチェーン「ルートインジャパン」が2027年春以降の開業を目指し高知市に出店することが判明。11月にはアパグループが同市の高知パレスホテルとフランチャイズ契約を結び、26年に「アパホテル高知」をオープンすると発表した。4月に同市で着工した東横インなどを含めてホテルの初進出が相次ぎ、競争の激化が予想されている。

(3)指定管理公募で県立施設混乱
 県立5施設の指定管理者を公募に切り替える県の方針が8月に表面化。対象施設の学芸員らに雇用不安や専門性低下への懸念が広がった。高知城歴史博物館の学芸業務を公募の対象外とするなど、県の方針変更もあって現場は困惑。9月県議会でも議員から見直しを求める意見が相次いだ。関連議案の可決に加え、浜田省司知事が出した異例の所感にも施設側は落胆。溝を埋められないまま、県は10月に同館の公募を始めた。

(4)高知U J3元年18位で残留
 サッカーJ3に初参戦した高知ユナイテッドは10勝8分け20敗の勝ち点38で18位。「J元年」で残留を果たした。2月16日の初戦は栃木SCに敗れたが、23日に鳥取と引き分けて初の勝ち点を挙げると、3月9日は敵地金沢戦で初勝利をマーク。6月8日の奈良戦で待望のホーム初白星を飾った。得点源だったFWの小林心選手のJ2仙台移籍、パワハラ問題などで3度監督が交代するなど苦しい時期もあったが、11月15日に春野のサポーターの前で八戸と引き分け、2試合を残しての残留を決めた。

《1月》(5)県内倒産 10年で最多
 県内の2024年の企業倒産件数(負債額1千万円以上)は前年の2.5~3倍に増え、過去10年間で最多となったことが、民間調査会社2社のまとめで14日までに分かった。新型コロナ関連融資の返済が本格化した上、物価や人件費の上昇が影響した。小規模・零細事業者の倒産が目立ち、倒産原因は「販売不振」が最も多かった。4月に分かった24年度の倒産件数も10年間で最多だった。

(6)ガソリン価格 初の190円台
 県内の多くのガソリンスタンドが17日に値上げし、レギュラーガソリン1リットルの価格を194円とした。石油元売り会社への政府補助が減額されたためで、比較可能な2004年以降で初めて190円を超えた。経済産業省発表の平均小売価格では3月まで11週連続で全国最高値を記録。その後は政府補助の見直しに伴って低下し、暫定税率の廃止が決まった11月には170円を下回った。

(7)古代土器片に漢字2文字?
 若宮ノ東遺跡(南国市篠原)から出土した弥生時代後期末―古墳時代初め(2世紀後半~3世紀中ごろ)の土器片に刻まれた文字が、漢字2文字「何不」である可能性が高いことが、県立埋蔵文化財センターの調査報告で分かった。土器片はつぼの一部とされ、つぼ全体では「何不」の後に文字が続いていたとの見方があり、国内最古級の文章の一部である可能性がある。

(8)市町村対抗駅伝が宿毛で復活
 県市町村対抗駅伝が26日、宿毛市で初めて行われた。1953~2020年に室戸市―安芸市間で開かれていたレースが、舞台を移して5年ぶりに復活。宿毛市中心部から同市橋上町神有までの県道と、途中で枝分かれして同市陸上競技場までの県道を組み合わせた男子8区間32.8キロ、女子5区間12.9キロのコースで、男子は高知市が1時間41分15秒、新設の女子は南国市が46分15秒で優勝した。

(9)日本初「寝られるバス」発進
 高知駅前観光(高知市桟橋通5丁目)が全国で初めてフルフラットのバス座席を実用化し、30日に発表会を開いた。「ソメイユ・プロフォン(熟睡)」と名付けたシートは前後2席で1ユニットで、前席を上げながらスライドさせると上下2段の“ベッド”に。10社近い県内企業が製作に携わった。3~8月に高知―東京間をモニター運行し、12月に通常運行を始めた。

(10)県内外国人労働者最多
 高知労働局は31日、2024年10月時点の県内外国人労働者が過去最多の5293人だったと発表した。前年から783人(17.4%)増加し、初めて5千人を超えた。技能実習生が2827人と5割超を占め、人手不足を背景に農業などでの受け入れが一層進んでいる。国籍別ではベトナム(1981人)が最多で、インドネシア(1048人)、フィリピン(701人)が続いた。

《2月》(11)本県で21年ぶり将棋タイトル戦
 将棋の藤井聡太棋王=当時、竜王・名人・王位・王座・王将・棋聖との七冠=に、増田康宏八段が挑む第50期棋王戦コナミグループ杯(高知新聞社など主催)の5番勝負第1局が2日、高知市内で指され、藤井棋王が白星発進した。本県でのタイトル戦は21年ぶり。後の対局も藤井棋王が2連勝して、3勝0敗で3連覇を飾った。

(12)レスリング桜井選手 高知大大学院進学
 パリ五輪のレスリング女子57キロ級金メダリストの桜井つぐみ選手=育英大助手、高知南高出=が高知大学大学院に進学した。12日に総合人間自然科学研究科のスポーツ・芸術文化共創専攻に合格。桜井選手は「金メダルという成績を競技の発展や地元への恩返しに生かすために勉強したい」とし、子どもたちへの指導や競技人口拡大などに貢献するため、大学院で学びを深める。

(13)サイエンス誌最優秀論文に高知大・萩野さん
 世界的科学誌サイエンスを発行する米科学振興協会が、高知大学海洋コア国際研究所の萩野恭子特任講師らによる海中の微細な藻「ビゲロイ」に関する論文を、年間最優秀論文に選んだ。培養に世界で初めて成功し、生物進化の究明に大きな功績を残したことが評価された。米ボストンで15日に授賞式が開かれた。

(14)高知市の西敷地を一般開放
 高知市追手筋2丁目のオーテピア西側の市有地「西敷地」(約2500平方メートル)が17日、「おまち多目的広場」として市民に開放された。利活用を巡って市政が迷走し、砂利敷きが続いていた。広場は暫定的にアスファルトで舗装、3月以降各種のイベントが行われている。

(15)全国最後 ドンキ開業
 ディスカウント大手のドン・キホーテ(東京)が18日、高知市東雲町の電車通り沿いに「ドン・キホーテ高知店」をオープンした。これまで本県は全国の都道府県で唯一の未出店地域だった。売り場は3726平方メートルで、菓子や生活用品など5万点を販売。初日は午前9時の開店前に800人以上が行列をつくり、一時入店制限するほどの大にぎわいとなった。

(16)副知事に西森氏、県教育長に今城氏
 浜田省司知事は20日までに、3月末で任期満了となる井上浩之副知事(62)の後任に西森裕哉子ども・福祉政策部長(57)を、長岡幹泰教育長(67)の後任に今城純子教育次長(56)を起用する方針を決めた。県議会2月定例会の最終日に選任同意議案が可決され、今城氏は女性初の教育長となった。

(17)黒潮町 事前復興計画を初策定
 黒潮町は20日、南海トラフ地震に備え、佐賀地域にある町役場支所の高台移転や宅地造成などを盛り込んだ事前復興まちづくり計画を策定した。総事業費は残土処理費400億円余りを追加し、概算額の2倍以上となる約917億円に膨らんだ。同計画を策定した自治体は県内初。

(18)新書大賞に三宅香帆さん著作
 出版社の新書編集部や書店員らが選ぶ「新書大賞2025」(中央公論新社主催)に高知市出身の書評家、三宅香帆さんの「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」(集英社新書)が選ばれた。三宅さんは08年の賞開始以来、最年少の31歳で受賞した。

(19)岡村勲さん死去
 学芸高校の上海列車事故の補償交渉顧問団長や、「全国犯罪被害者の会(あすの会)」代表幹事などを務めた弁護士の岡村勲さん=宿毛市出身=が24日、肺炎のため東京都の病院で死去した。95歳だった。

(20)メダリストに県スポーツ協会栄誉賞
 県スポーツ協会は24日までに、本県のスポーツ振興に功績のあった個人、団体に贈る2024年協会賞を発表した。史上初となる「協会栄誉賞」には、パリ五輪レスリング金メダリストの清岡幸大郎選手と桜井つぐみ選手、パリ・パラリンピックで金メダルの車いすラグビー代表チーム主将の池透暢(ゆきのぶ)選手、同じく陸上女子円盤投げ銀メダリストの鬼谷慶子選手の4人を選んだ。

《3月》(21)漫画家大会議 10年の歴史に幕
 漫画家とファンの交流イベント「全国漫画家大会議inまんが王国・土佐」が10年の歴史に幕を閉じた。2015年に始まり、県内三大漫画イベントの一つとして定着していたが、事務局の県が「高知のまんが文化のアピールや、漫画家との人脈づくりは一定達成できた」と判断。高知市で1日に開かれた最後の「大会議」には過去最多の5580人が来場し、「寂しい」「復活を」といった声が聞かれた。

(22)須崎町漁協に組織是正命令
 須崎市の楠瀬耕作市長は5日、同市の須崎町漁協の組合長が漁業、行政関係者への不当・不誠実な行為を繰り返したため、他の漁協の漁業活動が妨害され、市の事業手続きに支障が出ているとして、同漁協に対して是正を命じた。地方自治法に定められた「総合調整権」に基づく措置。市によると、自治体が外部の公共的団体に総合調整権を行使する事例は、四国で初めてという。

(23)県立美術館「少女と白鳥」は「贋作」
 県立美術館(高知市高須)所蔵の油彩画「少女と白鳥」について、県と同館は14日、専門家の科学調査などを基に「贋作(がんさく)と判断した」と発表した。同館は8月、ドイツ出身の贋作家ウォルフガング・ベルトラッキ氏が作者だと確定。「少女と白鳥」は9~10月の約1カ月間、同館の特別展「再考『少女と白鳥』―贋作を持つ美術館で贋作について考える」で展示された。

(24)東部道 芸西まで直結
 高知東部自動車道・南国安芸道路の高知龍馬空港インターチェンジ(IC、南国市物部)―香南のいちIC(香南市野市町東野)間の3.5キロが15日開通した。高知市から芸西村の間が一本の高速道路で直結。高知IC―芸西西ICは6分の時間短縮となり、観光振興や救急搬送の迅速化などに期待の声が上がった。

(25)米軍機が高知空港に長期駐機
 25日午後2時ごろ、米軍岩国基地(山口県)所属のF35ステルス戦闘機が高知龍馬空港に緊急着陸した。けが人はおらず、他の航空便にも大きな影響はなかった。米軍機はエンジン交換などの整備のため長期間駐機し、5月5日になって離陸、同基地に無事帰還した。駐機は42日に及び、過去5年で国内最長となった。

(26)馬路村農協に38歳組合長
 ユズ飲料「ごっくん馬路村」などで知られる馬路村農協は26日、理事会を開き、北岡雄一組合長(61)の後任に同農協販売課長の長野桃太氏(38)を選任した。30代の組合長は初めてで、全国の農協でも異例の若さという。長野氏は「『ごっくん』に続く新しい看板商品を世に出したい」と抱負を述べた。

(27)やなせたかし記念館新装オープン
 香美市立やなせたかし記念館の大規模改修が終了し、29日にリニューアルオープンした。大階段はやなせさんが描いた絵本を全面にプリントし、分身キャラ「やなせうさぎ」像が登場。回顧展ではアトリエを再現するなど、随所でやなせさんの息遣いを伝えた。

(28)トッパン高知工場閉鎖
 総合印刷大手、TOPPANホールディングス(HD)グループのTOPPANエレクトロニクスプロダクツ(東京)が、液晶ディスプレーなどを製造してきた高知工場(南国市久礼田)を3月末で閉鎖した。1991年にカシオ計算機(東京)が進出してから経営体や製品を変えつつ続いた生産拠点。同社は11月以降、建屋を解体するとした。

《4月》(29)高知市のはりまや町一宮線が開通
 2021年から拡幅工事が行われていた高知市中心部の「はりまや町一宮線」(はりまや工区)が1日、4車線化されて開通した。社会の利便性と環境保全のバランスを巡る議論が起こり、11~20年に中断した懸案事業がほぼ終結した。

(30)俳優広末さん 事故と暴行事件起こす
 俳優の広末涼子さんが運転する乗用車が7日、静岡県の新東名高速道路で大型トレーラーに追突した。広末さんは軽傷を負い、同乗していた男性に骨折のけがを負わせた。搬送先の病院で、看護師を蹴るなどしてけがを負わせたとして、静岡県警に傷害の疑いで現行犯逮捕され、後に処分保留で釈放された。同県警は、自動車運転処罰法違反(過失傷害)容疑でも書類送検した。広末さんは芸能活動を自粛している。

(31)24年県外客消費額 過去最高に
 2024年に高知県を訪れた県外観光客の総消費額は1308億円で、現行の推計方法になった03年以降で最高になった。県のまとめ。物価高に加え、平均滞在日数も延び1人当たり消費額を押し上げた。観光客数は前年を約27万人下回った。

(32)県人口65万人割れ
 高知県の人口が4月1日時点で65万人を割り込み、64万8313人になったことが21日、県の推計で分かった。2024年度の1年間で1万1279人の減少となり、減少幅は1万人の大台を超えた。死亡数が出生数を上回る「自然減」、転出が転入を上回る「社会減」がともに前年度より拡大。総人口は1920(大正9)年より2万人以上少ない水準まで落ち込んだ。

《5月》(33)紫雲丸事故から70年
 1955年5月11日に高松市沖で起きた、修学旅行中の高知市の南海中学校の生徒28人らが亡くなった、宇高連絡船「紫雲丸」沈没事故から70年を迎えた。11日は同中学校で、同級生や遺族ら220人が参加して追悼慰霊式が行われた。

(34)イータックスで国から還付金詐取
 インターネット上で確定申告できる「国税電子申告・納税システム(e―Tax(イータックス))」でうそを申告し所得税の還付金をだまし取ったとして、県警は22日までに、詐欺容疑などで県外の10~40代の男女10人を逮捕した。一連の事件で逮捕者は12月までに20人以上に上った。

(35)香美市新教育長また不同意
 香美市の教育長が約1年間不在となっている問題で、香美市議会は22日、依光晃一郎市長が提案した新教育長人事案を不同意とした。不同意は、昨年の前教育長の任期満了に伴う別の人事案に続いて2度目となった。

(36)柏島のサンゴ9割減少
 大月町柏島沖のサンゴの状態を定点調査する「リーフチェック」が5月に行われ、水深3メートルの海底を覆う生きた造礁サンゴが2年前から約9割減少したことが分かった。1年以内に死んだとみられる造礁サンゴが海底の44%を占めており、調査した黒潮実感センターは「昨夏の高水温で白化が進んだ後、秋になっても褐虫藻(かっちゅうそう)が戻らず死滅した」と分析している。

《6月》(37)高知沖―日向灘に地震津波観測網
 高知沖―日向灘の海底に観測装置を設置し、いち早く地震や津波を探知する海底地震・津波観測網「N―net(エヌネット)」の整備が完了。8日に室戸ジオパークセンターで完成記念式典が開かれた。南海トラフ地震に備えて2019年から整備を進めてきた防災科学技術研究所(茨城県)によると、緊急地震速報で最大20秒、津波検知で最大20分程度の短縮効果が見込まれる。

(38)「パンどろぼう」アニメ化決定
 高知市の絵本作家、柴田ケイコさんによる人気絵本シリーズ「パンどろぼう」がアニメ化されることが9日、公式サイトで発表された。パンどろぼうは、パンをかぶった謎の泥棒が主人公。シュールでユーモアあふれる登場人物とストーリーが幅広い世代に受け入れられ、数々の絵本大賞を受賞した。5周年を迎えた絵本シリーズは、これまでに累計500万部を突破している。

(39)県警警察官を盗撮容疑で逮捕
 県警は16日、女性のスカート内を盗撮しようとした県迷惑行為防止条例違反容疑で、県警警務課の男性巡査長(52)=高知市=を逮捕した。巡査長は懲戒免職となり、起訴されて性的姿態撮影罪に問われた。高知地裁は10月、拘禁刑1年6月、執行猶予4年(求刑拘禁刑1年6月)の判決を言い渡した。

(40)東部道で事故多発
 高知東部自動車道での事故が、今年に入って5月末までに約60件発生し、前年同期と比べて倍増している。3月の高知龍馬空港インターチェンジ(IC)―香南のいちIC間の開通により交通量が増え、事故が増加しているとみられる。この時点までに起きた事故の3分の2(40件以上)は、高知南IC―空港IC間に集中しており、朝夕の通勤ラッシュ時間帯の事故が目立つ。

(41)高銀新頭取に河合氏
 高知銀行の河合祐子副頭取(60)が25日付で頭取に就任した。海治勝彦頭取(64)は代表権のある会長に就いた。全国の地方銀行で女性が頭取に就くのは初めて。3月の内定時に同行が開いた会見で、河合氏は「成果をお見せし、女性であることを忘れて『良い頭取だった』と言ってもらえるようになりたい」と意気込みを語った。

《7月》(42)宇佐小教諭が校内盗撮容疑で逮捕
 県警は1日、性的姿態撮影処罰法違反容疑で、土佐市の宇佐小学校の男性教諭(23)を逮捕した。今春採用されたばかりで、懲戒免職となった。勤務先の同小で着替え中の児童を盗撮したなどとして、不同意わいせつ罪と性的姿態撮影罪、児童買春・児童ポルノ禁止法違反(製造)罪で起訴された。今年はこのほかにも県内で20代男性教諭によるわいせつ事件が目立った。

(43)足摺海底館 漏水で休館
 土佐清水市の竜串湾にある海中展望塔「足摺海底館」の外壁から海水が室内に入り込む漏水が発生し、休館していたことが8日までに分かった。同館は1972年開業。その後、ウニの侵食が原因とみられることが分かった。補修後、8月に営業を再開。

(44)コメ概算金が前年比5割増
 JA高知県が2025年産の早期米集荷時に農家に払う概算金(仮渡し金)について、おおむね60キロ当たり2万円以上を提示したことが15日までに分かった。前年より5割近く高い水準。概算金の上昇は全国的な傾向で、政府備蓄米の放出でコメの平均価格が下落傾向にある中でも、不足感が続いていることが反映された。

(45)参院選徳島・高知は広田氏
 参院選は20日投開票が行われ、合区の徳島・高知選挙区は野党系無所属現職の広田一氏(56)が自民党新人らを破り、4選を果たした。投票率は前回2022年から7.08ポイント上昇の53.61%で、高知県内は9.53ポイント上昇の56.89%だった。党大敗を受け、自民党県連は21日、石破茂首相の早期退陣を求める協議結果を役員6人の連名で発表した。

(46)今春賃上げ初の5%超
 連合高知が23日発表した2025年春闘の中間総括で、5月までに妥結した県内35組合(組合員計6484人)の1人当たり平均妥結額(加重平均)は前年比3372円増の1万3312円となり、比較可能な08年以降で初めて1万円を超えた。最高額の更新は3年連続で、賃上げ率も1.14ポイント増の5.30%と初めて5%を突破した。8月末の最終まとめでは賃上げ率5.12%、賃上げ額1万2866円。

《8月》(47)まんが甲子園 最優秀賞取り消し
 高知市で3日閉幕した第34回全国高等学校漫画選手権大会(まんが甲子園)で、最優秀賞をいったん発表・表彰した後、主催する県とまんが王国・土佐推進協議会が授賞を取り消すと発表した。県などは、インターネット上で類似の作品が見つかったとして、大会規定に違反すると判断。大会初の最優秀賞「該当なし」に。当該校が誹謗(ひぼう)中傷を受ける事態となった。

(48)高知空港 特定利用候補に
 高知龍馬空港が、政府が防衛力強化の一環として指定する「特定利用空港・港湾」の候補になっていることが4日分かった。県によると、政府担当者が同日、県庁を訪れ「2025年度末を一つのめどとして指定を考えている」と説明したという。県内では昨年4月に高知港(新港含む)、須崎港、宿毛湾港の3カ所が指定されている。

(49)プール事故 長浜小校長ら4人起訴
 高知市の長浜小学校4年男児が南海中学校のプールでの授業中に溺れて死亡した事故で、高知地検は6日、業務上過失致死罪で長浜小の中村仁也校長(55)ら学校側の4人を在宅起訴した。地検は「事故は容易に予見できたが防止措置を何ら講じなかった」と判断。一方、書類送検されていた松下整前教育長ら市教委の3人は、嫌疑不十分で不起訴処分とした。

(50)中央初戦敗退“史上最遅”の終了
 第107回全国高校野球選手権大会第4日が8日、兵庫県西宮市の甲子園球場で行われ、2年ぶり2度目出場の高知中央は、初出場の綾羽(滋賀)に延長十回タイブレークの末に4―6で敗れ、前回出場大会に続く初戦突破を逃した。気温の上がる日中を避ける「朝夕2部制」の第4試合で、試合終了は午後10時46分。時間が確認できる第35回大会以降、春夏の甲子園を通じて最も遅い終了時間だった。

(51)県展理事長に都築房子さん
 県展理事会は、7月に死去した森本忠彦さんの後任に、美術家で香美市立美術館館長の都築房子さん=南国市=を選出した。初の女性理事長。都築さんは県展の先端美術部門無鑑査で、2006年に功労者。12年から理事を務めている。

(52)県最賃71円上げ1023円に
 高知地方最低賃金審議会は29日、2025年度の県最低賃金を時給952円から71円引き上げ1023円とするよう高知労働局長に答申した。千円台は初めて。引き上げ額は中央最賃審議会が示した目安の64円を7円上回り、02年度以降の現行制度で最大となった。経営者側の準備期間を考慮し、例年より約2カ月遅い12月1日に適用された。

《9月》(53)ハルウララ天国へ
 負けても負けてもひたむきに走る姿が共感を集め、2000年代に全国ブームになった高知競馬(高知市)のハルウララ(29歳牝馬)が、余生を送っていた千葉県内の牧場で9日に死んだことが分かった。生涯成績113戦0勝。1998年のデビューから一度も勝てなかったが、人気に火がついて最盛期の2004年には武豊騎手が騎乗し、1万3千人の大観衆を沸かせた。

(54)なかとさ美術館 高台移転し開館
 高台移転した中土佐町久礼のなかとさ美術館が20日、グランドオープンした。温泉宿泊施設「黒潮本陣」敷地内にあり、旧館よりも展示室は広くなり、収蔵能力もアップ。土佐湾を一望するカフェスペースやキッズスペースなどを備える。町民ら約500人がセレモニーに集まり、赤いれんが壁の前でくす玉を割って祝った。

(55)滋賀国スポ 優勝相次ぐ
 滋賀県を中心に9、10月に開催された国民スポーツ大会で県勢の優勝が相次いだ。井上優奈選手(土佐女中3年)は少年女子高飛び込みと板飛び込みで県勢初の2冠。弓道遠的の少年女子チームは県勢13年ぶり優勝。レスリングでは成年男子フリースタイル65キロ級の西内悠人選手(日体大=高知南高出)、女子53キロ級の清岡もえ選手(育英大=高知南高出)がそれぞれ制した。ライフル射撃少年女子ビームピストル60発では、高知中3年の山崎心寧(ここね)選手が優勝を果たした。

《10月》(56)自転車酒気帯びで免停
 県運転免許センターは1日、自転車の酒気帯び運転で県警に摘発された南国市内の40代男性を運転免許停止処分にしたと発表した。警察官から逃走を図るなど悪質だと判断した。9月30日付で、自転車の酒気帯びによる免停は県内初。県警は改正道交法の施行から1年となる10月末までに、県内の59人を摘発した。

(57)高知市など真夏日日数最多
 真夏日(最高気温30度以上)の年間日数が、県内各地で最多を更新した。うち、高知市では最遅タイの10月18日に30.1度となり、計110日となった。高知地方気象台によると、梅雨明けが早く、夏の到来が早かったため。同市の真夏日数の平年値は66.0日で、これまでの最多は2022年の88日だった。

(58)尾﨑氏が官房副長官就任
 高市早苗首相の新内閣が21日に発足し、尾﨑正直氏(58)=衆院高知2区=が官房副長官に就任した。自民党総裁選で高市氏を支えた尾﨑氏は「知事の経験も生かし、地方という視点を大事に頑張っていきたい」と抱負を語った。一方で、石破内閣で防衛相を務めた中谷元氏(68)=同1区=は退任した。

(59)ドラフトで四銀から54年ぶり指名
 23日に開かれたプロ野球の新人選手選択会議(ドラフト会議)で、四国銀行の川田悠慎外野手が西武に6位で選ばれた。四銀選手の指名は、1971年ロッテ3位の弘田澄男・元高知ファイティングドッグス監督以来54年ぶり。川田外野手は宿毛市出身。高知高校、京都産業大学では目立った実績はなかったが、昨年四銀に入ってからは足の速さが注目されていた。県関係では、明徳義塾高校の藤森海斗捕手も日本ハムから5位指名を受けた。

(60)仁淀川町で流しそうめん新記録
 仁淀川町の町民有志が25日、地元の竹を使った4133.59メートルの流しそうめんに挑戦し、「竹樋(たけどい)に麺を流した最長距離」としてギネス認定された。これまでの記録は、2023年に大分県竹田市の住民団体が達成した4031.76メートル。

(61)南海地震県予測 震度7の市町村拡大
 南海トラフ地震の被害を最新データに基づき試算している県は29日、県内の震度分布や津波浸水の予測図を公表。2012年以来の新想定で、最大震度7に達する自治体は旧想定の26市町村から、大川村を除く33市町村に拡大した。津波浸水面積は微減した。

(62)県警巡査長が1500万円詐取
 県警は30日、本部警務課の40代の男性巡査長が警察共済組合県支部に虚偽の申告をして住宅貸し付け1500万円を詐取したとして、有印私文書変造・同行使、詐欺容疑で高知地検に書類送検したと発表した。同日付で懲戒免職処分にする一方、氏名と年齢は「プライバシーへの配慮」を理由に公表しなかった。

(63)東海理化高知工場が稼働
 トヨタ自動車系部品メーカーの東海理化(愛知県大口町)が香南市赤岡町に整備した高知工場が稼働し、31日に関係者を招いた「生誕祭」が行われた。工場では同社とミロクテクノウッド(南国市)、高知県が開発した竹繊維を主原料とする合成樹脂「バンブープラス」を製造。5年後に年間10億円の売り上げを目指す。

《11月》(64)プロ野球秋季キャンプ 県内に3球団集結
 プロ野球中日と阪神の秋季キャンプが1日、高知市の春野球場と安芸市の安芸球場で始まり、6日にはオリックスが高知市の東部球場でキャンプイン。秋の土佐路に3球団が集結した。初来高だった中日のキャンプでは、県外ファンも「初めての高知」「観光も楽しみ」と続々。安芸球場で16日に行われた阪神―中日の練習試合では4千人(球団発表)の虎党や竜党が詰めかけて大にぎわいだった。

(65)県産サカキ 全国初の品種登録
 香南市でサカキを栽培する農家が手がけた3品種が、全国で初めて農林水産省に品種登録された。3品種はいずれも小さく、厚みがある葉が均等に付いているのが特徴。栽培期間の短縮や収量増が見込める品種で、登録によりブランド化への道が開けた。

(66)阪神藤川監督らが高知市でパレード
 NPB(日本野球機構)史上最速でセ・リーグ優勝を果たした阪神の藤川球児監督=高知商高、高知ファイティングドッグス(FD)出身=や、50試合連続無失点のプロ野球新記録を残した石井大智投手=FD出身=らが10日、高知市の帯屋町アーケード街をパレード。約1万3千人(主催者発表)が沿道を埋め、歓声が飛び交った。藤川監督と石井投手には県スポーツ顕彰が贈られた。

(67)官製談合疑いで土佐清水市長ら逮捕
 土佐清水市発注の公共工事指名競争入札で、市長が最低制限価格を業者に漏らして不正に落札させたとして、県警は11日、官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の疑いで、市長の程岡庸容疑者(66)と市議の永野裕夫容疑者(67)、四万十市の2業者の計4人を逮捕した。程岡容疑者は12月1日付で市長を辞職。高知地検は同2日、4人を起訴した。

(68)防災備蓄を県が初公表
 南海トラフ地震などの大規模災害に対し、県や県内市町村が必要な備蓄をどれだけ達成できているかを示す数値(4月1日時点)を14日、県が初公表した。飲料水や食料、トイレなど基本の全8品目で目標を達成したのは8市町村。一方、トイレットペーパーや生理用品を全く備蓄していない自治体があった。

(69)「県一消防」最長6年遅れ
 県は14日、県内15消防本部を統合する「県一消防」の発足時期を当初の2028年度から遅らせ、最長で34年度とする方針を示した。市町村から、議会の議決を得るまでのスケジュールが短かすぎるとの意見が相次いだため。県一の広域連合組織は計画通り28年度に立ち上げ、共通の通信システムなどを準備していくが、救急や消火活動といった業務は各市町村の判断により段階的に統合する。

(70)大石宗氏が県特別職に
 浜田省司知事は14日、元県議の大石宗氏に新設の特別職「参与(官民連携推進監)」の辞令を交付した。着任は17日付で、知事の政策遂行の助言・調査を担う。自民党籍を持つ大石氏の起用には政治的中立性を懸念する声が出ている。

《12月》(71)新県民体育館 県が施設配置案
 県民体育館(高知市桟橋通2丁目)を現地で建て替えてアリーナを新設する計画で、県は1日、隣接する市有地グラウンドを全面利用する案を市に提示し、貸与を要請した。武道館のほか、市が要望していた屋内プールも整備。新たに地下駐車場を設ける方針で、地上と合わせ計250台以上を確保する。桑名龍吾市長は4日に開会した市議会12月定例会で、全面利用を承諾する意向を表明した。

(72)高知競馬売り上げ1000億円超見通し
 高知競馬を運営する県競馬組合は2日の組合議会で、2025年度の馬券売り上げが初めて1千億円を超え、1022億1900万円になるとの見通しを示した。3年連続で過去最高を更新。設置者の県、高知市への利益配分率の引き上げを決めた。通年ナイターの導入とインターネット販売の拡大で16~21年度は6年連続で過去最高を更新し、同年度以降は900億円台で推移していた。

(73)三原村長 武内氏初当選
 任期満了に伴う三原村長選は14日投開票され、無所属新人の元衆院議員、武内則男氏(67)が508票を獲得し、無所属新人の元小学校長、大塚昭氏(74)を7票差で破り、初当選を果たした。任期は25日から4年間。

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