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2025.06.03 12:26

【追悼・長嶋茂雄さん】高知新聞で振り返る「ミスタープロ野球」と高知

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 ミスタープロ野球、長嶋茂雄さんが6月3日、亡くなった。享年89。長嶋さんは現役や指導者時代にたびたび高知を訪れている。高知新聞の紙面や記事、写真で振り返る。

きょう阪急-巨人オープン戦 巨人チーム昨夜来高 長嶋、プロ入りの第1戦/小松登板は無理(1958.3.1付)
阪急と巨人のオープン戦を報じる高知新聞紙面

阪急と巨人のオープン戦を報じる高知新聞紙面


 長嶋さんの巨人入団は1958年。ルーキーイヤーに早速高知に来ていた。舞台は3月1日の阪急とのオープン戦。前夜に高知入りしており、一足先に帰郷していた高知商出身の小松俊広投手と車中で談笑する写真が掲載されている。
車中で談笑する小松投手(左)と長嶋内野手

車中で談笑する小松投手(左)と長嶋内野手


 巨人の顔ぶれは監督が名将・水原茂、打撃の神様・川上哲治、名手の広岡達朗、与那嶺要ら。高知入りは列車で高知駅に夕方到着。高知県知事、高知市長、ミス南国博に出迎えられた。ファンも熱狂的で、もまれた長嶋さんが工事中の道路の穴に足を滑らせるという一コマもあったとか! 宿舎は高知市本町2丁目の「旭軒」と書かれている。

阪急、接戦のすえ巨人を破る 代打岡本が決定打 長嶋満塁の好打も空し(1958.3.2付)
阪急とのオープン戦で長嶋選手はタイムリーヒット

阪急とのオープン戦で長嶋選手はタイムリーヒット


 3月1日の試合は阪急が3-2でサヨナラ勝ち。巨人は敗れたものの、長嶋さんが阪急の梶本投手から八回の満塁のチャンスで2点タイムリーヒットを三遊間に放って球場を沸かせた。

プロ野球オープン戦 乱れ飛ぶ7ホーマー 王・長島・広瀬・ハドリら 巨人、南海に打ち勝つ
高知市営球場 1万の観衆わく 地元出身 大橋・須藤も登場(1963.3.14付)
南海と巨人のオープン戦を報じる高知新聞紙面

南海と巨人のオープン戦を報じる高知新聞紙面


 1963年にもオープン戦の南海戦で高知を訪れた。オープン戦とはいえ南海はスタンカ、巨人は城之内邦雄という重量級対決。そのスタンカから長嶋さんは連続ホームランを放つ大暴れだった。それにしても高知市営球場に観客1万人という表現に目が釘付けになる。この日は高知出身の大橋勲(土佐高-慶応大)、須藤豊(高知商-毎日-大毎)も出場している。

安芸キャンプに長島フィーバー(1986.2.22付)
長嶋さんは安芸キャンプでもフィーバーを巻き起こした(安芸球場)

長嶋さんは安芸キャンプでもフィーバーを巻き起こした(安芸球場)


 1986年には評論家として阪神の安芸キャンプを取材した。もう選手ではないけれどファンから差し出された色紙には気軽にサインし、「相変わらずのフィーバー」と紹介されている。安芸訪問は初めてで「この球場は海が見えていいネ」と語ったという。当時の目玉選手は西武の清原和博でテレビ対談を録画撮りした。

【復刻】セ・リーグ東西対抗 人気一身の長島監督(1992.11.15付)

 穏やかな小春日和に球音が沸いた。14日、春野球場で行われたプロ野球セ・リーグのオールスター東西対抗。地方ではめったに見られない豪華な顔ぶれとあって、球場には1万5千人(主催者発表)の観客が詰め掛けた。岡林投手(ヤクルト)と町田選手(広島)の県勢対決は実現しなかったが、話題の長島新監督(巨人)がコーチで登場。土佐路のプロ野球ファンを大喜びさせた。
スタンドの注目を一身に集めた巨人の長嶋新監督。年配ファンからは「やっぱり絵になる」の声が

スタンドの注目を一身に集めた巨人の長嶋新監督。年配ファンからは「やっぱり絵になる」の声が


 好天に恵まれたこの日、高知市付近は日中の最高気温が22度まで上昇。球場は汗ばむ暑さで、スタンドにはTシャツ一枚の若者も。学校が休みとあって小、中学生も多く、四国電力が招待した高知若草養護学校の生徒ら約180人も身を乗り出すようにグラウンドを見守った。

 試合は心身障害児・者のチャリティーが目的。オープニングセレモニーで、川島セ・リーグ会長と主催者のNHK厚生文化事業団の村上達弥常務理事が県障害者スポーツ振興協会にチャリティーの目録を贈呈。公式戦で大活躍した岡林選手に熱投賞が贈られた。

 橋本知事の始球式でプレーボール。東軍は岡林投手が先発したが一回で交代し、期待された町田選手との対決はなし。その町田選手も3打数2三振に終わり、スタンドからは「あーあ」のため息が漏れた。

 比較的淡々とした試合で、人気を一身に集めたのが長島新監督。東軍の攻撃では三塁コーチャーズボックスに陣取ったが、ライナーを倒れ込んでよけるシーンもあり、一挙手一投足にスタンドが大沸き。

 ベンチ近くでは、女性や少年ファンに交じって年配組がカメラを構え「現役時代と全然変わらん」「やっぱり絵になるねえ」と久しぶりの「ミスター・プロ野球」を熱っぽく見つめていた。

【復刻】ミスターもみくちゃ 東部球場大にぎわい 過去最高2万3000人 (2002.2.12付)

 プロ野球・巨人軍前監督の長嶋茂雄さんが11日、高知市の東部球場にダイエーキャンプを訪問。“土佐路のミスター”を一目見ようとファンが押し寄せ、同球場は過去最高の観客2万3千人で膨れ上がった。
もみくちゃにされながら、セーターにジャケット姿で球場入りする長嶋さん(高知市の東部球場)

もみくちゃにされながら、セーターにジャケット姿で球場入りする長嶋さん(高知市の東部球場)


  長嶋さんのキャンプ地巡りは6―8日の沖縄県内3球団が皮切り。各チームの戦力分析のほか、打撃指導など行う。

  空路高知入りした長嶋さんは午前10時45分ごろ、待ち構えたファンにもみくちゃにされながら球場入り。

 グラウンドに姿を見せると寺原投手を手招きし、「頑張りなさいよ」と激励。「監督もこっちにいらっしゃいよ」と王監督も呼び寄せて3人で並び、取り巻いた報道陣にサービスした。

 満員の内野スタンドのフェンスはぐるり人垣。球場からブルペンに至る通路も幾重にもファンが取り巻き、長嶋さんが移動すると、約200人の報道陣が入り乱れて騒然となった。

 寺原投手らの投球や打撃練習を、半日かけてじっくり視察した長嶋さんは、「王監督にはキャンプの練習プランや内容をじっくり聞かせてもらった。いい状態で進んでいるようだ」とキャンプの印象を話した。

 長嶋さんの来高は、野球評論家時代の昭和61年2月以来16年ぶり。その際は日本一直後の阪神や、清原選手がルーキーだった西武、阪急を視察している。今回は12日に阪神の安芸球場、13日には西武の春野球場も視察する予定。

 11日は阪神の安芸球場が観客1万5千人、西武の春野球場は8千人が訪れ、3球場の観客は計4万6千人(いずれも球団発表)となった。

【復刻】長嶋、王、寺原 豪華スリーショット実現 長嶋氏「片りん見た」と絶賛 ダイエー・東部球場―土佐路の球音(2002.2.12付)

 ONと寺原の豪華スリーショットが東部球場で実現した。
キャンプ地行脚で実現した豪華スリーショット。左から王監督、長嶋前巨人監督、寺原投手(東部球場)

キャンプ地行脚で実現した豪華スリーショット。左から王監督、長嶋前巨人監督、寺原投手(東部球場)


 キャンプ地行脚をしている巨人の長嶋前監督が球場入りしてから1時間。ようやく一塁側ベンチ前に姿を現したミスターは、練習に支障を来すことを心配し「遠慮するよ、邪魔になるから」と叫んだが、球団関係者が気を利かせて、寺原を長嶋前監督の横へ呼び寄せた。

 その直後、王監督も横に来て、球界の両巨頭と黄金ルーキーの顔合わせ。三塁側ファウルグラウンドで待機していた報道陣が雪崩を打って一塁側へ走った。

  ミスターが「昨日、120球も投げたんだって」と言うと、王監督が「今日も投げるそうですから」。初めて話す寺原は「僕は一番最後の方ですから」と緊張気味。

 ミスターはブルペン投球にも、熱い視線を注いだ。寺原が立ち投げを始めると、さっと右打席斜め後方1メートル付近に立ち、1球1球を食い入るように見詰める。寺原はあまり力を入れて投げる場面はなかったものの、時折速球がビシッとミットに収まると、うなずきながら「よし、いい球だ」。

 練習終了後、寺原の感想を聞かれて、「昨日、たくさん放っていたのに、監督、コーチの配慮で見せていただいた。素材はいうまでもなく一級品」と絶賛。「台湾(のW杯)で見た時より、ひと回り大きくなった実感ですね。毎日、激しい練習してるから、体調の悪い時もあるでしょう。でも、片りんは見せてもらいましたね」

 寺原は、「片りん」の話を報道陣から伝えられ相好を崩したが、「体が重かった。もっと調子のいい時に見てほしかった」と残念がった。

【復刻】「長嶋さ~ん」 タイガータウン連休明けも1万人 熱烈指導に脱帽 星野監督 (2002.2.13付)

 阪神キャンプにH2Nの嵐(あらし)――。3連休で総計5万4千人のファンを集めた安芸球場にひと息つく暇はなかった。連休明けの12日、星野仙一監督人気に加えて、長嶋茂雄前巨人監督、橋本大二郎知事が相次いで球場入り。スリーショットこそなかったものの、H2(星野、橋本)にN(長嶋)の相乗りでスタンドの一万人(球団発表)は、グラウンドわきの3人にくぎ付けになった。
キャンプ巡りで安芸入りした長嶋さん。縦じまの星野監督に「頑張ってるね」とひと言。がっちり握手を交わす(安芸球場)

キャンプ巡りで安芸入りした長嶋さん。縦じまの星野監督に「頑張ってるね」とひと言。がっちり握手を交わす(安芸球場)


 長嶋さんは、球場に午前11時15分に到着。ファン、報道陣に囲まれ身動きがとれないため、レフト側ゲートから車での球場入り。星野阪神誕生に一役買ったといわれる“ミスター”の登場にスタンドから「長嶋さーん」。タイガータウンに“宿敵”の名前が連呼された。

 グラウンドに立った長嶋さんは選手の動きに熱い視線。全体練習終了の午後2時半まで次々に選手をつかまえ身ぶり手ぶり付きの指導を通した。視察を終えた長嶋さんは「ファンがひしひし感じているように、チームは着実に変ぼうしている。昨年にない風が吹いてます。明るいシーズンになるでしょう」と最下位脱出を“予言”。

 球場で一緒に飲まなかったものの、“公約”のコーヒーを出したという星野監督は「兄貴が激励に来てくれた感じ。とにかく野球好き」と熱烈指導に脱帽だった。

【復刻】公約のコーヒー 安芸市長感激 (2002.2.13付)

 安芸市の松本憲治市長も長嶋さんと念願のご対面。というのも、星野監督が阪神から監督就任要請された際、長嶋さんが「安芸でコーヒーを飲ませて」と就任を後押ししたことに、同市長が感激。長嶋さんにファクスで感謝の言葉を送っていたからだ。

 松本市長が本部席であいさつすると、長嶋さんは「あなたがファクスの市長さんですか」と笑顔でこたえた。一緒にコーヒーを飲んだ同市長は「長嶋さんは個人的に大ファン。きょうのコーヒーの味は忘れられない」と喜色満面だった。

【復刻】長嶋さん 67歳誕生日 トラと祝う(2003.2.21付)

 野球日本代表の長嶋茂雄監督(前巨人監督)が20日、安芸市で行われている阪神のキャンプを視察に訪れた。

  この日が67歳の誕生日。巨人で活躍した同監督にとっては過去の宿敵だが、練習の合間に選手から花束と直径約50センチの大きなケーキをプレゼントされ「本当に感激しました。星野監督の配慮。ケーキまでちょうだいして、恐縮し感謝しております」と笑顔を見せた。
67歳の誕生日を迎え、今岡(右)赤星(中)ら阪神選手から花束とケーキをプレゼントされる長嶋氏(左)=安芸球場

67歳の誕生日を迎え、今岡(右)赤星(中)ら阪神選手から花束とケーキをプレゼントされる長嶋氏(左)=安芸球場


  グラウンドを動き回り、身ぶり手ぶりを交えて熱心な指導を行うなど、相変わらずエネルギッシュ。「星野監督が2年目を迎え、昨年よりもチーム全体の腰が落ち着いた。当然Aクラスに入ってくるでしょう」と独特の言い回しで分析した。

【写真もどうぞ】
2002年当時、経済波及効果が約65億円とはじかれたプロ野球高知キャンプ。長嶋前巨人監督の球団訪問は大騒動を巻き起こした(2月11日、東部球場のダイエーキャンプ)

2002年当時、経済波及効果が約65億円とはじかれたプロ野球高知キャンプ。長嶋前巨人監督の球団訪問は大騒動を巻き起こした(2月11日、東部球場のダイエーキャンプ)


2002年、「ワンちゃん」率いるダイエーキャンプを訪問した盟友の「ミスター」。優勝を狙うタカ戦士たちの実力を分析、真剣な表情で王監督と会話した。ONが動けば報道陣も大挙して動き、行く先々でカメラの砲列。ユニホームを脱いでも長嶋人気は絶大だ(東部球場ブルペン)

2002年、「ワンちゃん」率いるダイエーキャンプを訪問した盟友の「ミスター」。優勝を狙うタカ戦士たちの実力を分析、真剣な表情で王監督と会話した。ONが動けば報道陣も大挙して動き、行く先々でカメラの砲列。ユニホームを脱いでも長嶋人気は絶大だ(東部球場ブルペン)


ご存じミスター(左)。手をたたいて喜ぶ熱心なファン?も(右)=2002年、安芸球場 ※実際には右が長嶋さんご本人です

ご存じミスター(左)。手をたたいて喜ぶ熱心なファン?も(右)=2002年、安芸球場 ※実際には右が長嶋さんご本人です


2003年、日の丸を胸に土佐路入りした野球日本代表の長嶋監督。王監督と何やら密談!?(東部球場)

2003年、日の丸を胸に土佐路入りした野球日本代表の長嶋監督。王監督と何やら密談!?(東部球場)


2003年、久々の長嶋監督との再会で、笑顔を見せるダイエーの陳(東部球場)

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