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2025.06.01 05:00

小社会 気象150年の日に

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 気象庁が発表する天気予報で、あすの降雨の有無が的中する確率は86%だと以前、本欄で触れた。7回に1回ほど外れる計算になる。

 観測技術が進歩した今でもそうだから、かつては自然を相手に相当苦労したに違いない。元予報官・気象キャスターの故倉嶋厚さんも昔の予報は「よく外れました」と述懐している(ミツカン水の文化センター機関誌「水の文化」17号)。

 外した時は「罪滅ぼしに濡(ぬ)れて帰りました」とも。もちろん平時はそれで済んでも、台風や豪雨など人命にかかわる事象では、しくじるわけにはいかなかったろう。

 中央気象台(現気象庁)台長を務めた気象学者の藤原咲平が戦前に記した「予報官の心掛け」にも、強い責任感がにじみ出ている。「学問の進歩を取り入れ、時世に遅れない」「判断力に影響するから、身体を健全に」「自分の発見した法則、前兆を買いかぶるな」などと戒めた。

 その重責は衛星やレーダー、コンピューターが駆使できる時代になっても変わるまい。温暖化の影響か、近年はほぼ毎年、線状降水帯が発生し、最強台風の襲来も懸念される。高温や地震・火山災害も警戒が怠れない。気象庁の役割は高まるばかりだ。

 日本で気象業務が始まって、きょうで150年という。関係者の皆さんの長年にわたる功績に敬意を表しつつ、私たちも警報や異変に即応できる備えを進化させたい。雨の季節6月である。防災の再点検を。

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