2026年 03月07日(土)

現在
6時間後

こんにちはゲスト様

高知龍馬マラソン2026写真販売
高知新聞PLUSの活用法

2025.05.28 05:00

小社会 二所の荒稽古

SHARE

 香南市出身で第29代木村庄之助の桜井春芳さんは終戦直後、大相撲の二所ノ関部屋に入門した。稽古場を見て「死ぬんじゃないか」と震えたという。当時の角界で有名な「二所の荒稽古」だった。

 後にプロレスに転向する力道山、横綱になる若乃花らがいた。土俵にたたきつけられ、張り倒される。口が切れて血が流れ、頭はざんばら髪。「泣いているのか、怒っているのか分からないような形相でぶつかっていきました」(高知新聞社刊「一以貫之」)

 昭和初期に部屋を再興した高知市出身の横綱、玉錦以来の伝統だという。1938年、現役のまま世を去った横綱も猛稽古のために生傷が絶えなかった。そこに膏薬(こうやく)を貼っては土俵に上がるので「ぼろ錦」ともいわれた。

 きょう横綱大の里の誕生が正式に決まる。二所ノ関部屋の横綱は玉錦、大鵬に次いで3人目という。高知とも縁が深い名跡を継ぐ師匠、二所ノ関親方は元横綱稀勢の里。この人も最高位に上り詰めてからは故障に苦しんだ。

 大の里は夏場所で文句なしの強さを見せた。24歳と若く、「ぼろ」を思わせないのもいい。ただし、場所前には出世が早すぎて技術や経験を心配された。師匠も稽古は「もっともっと量も」。けがで横綱不在の場所が目立つ昨今、丈夫で長持ちの体をつくってほしい。

 玉錦の土俵入りは「動く錦絵」と称された。次代を担う新横綱はどんな土俵入りを見せてくれるだろう。

高知のニュース 小社会

注目の記事

アクセスランキング

  • 24時間

  • 1週間

  • 1ヶ月