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2025.05.23 08:55

桂浜水族館40年の名物職員去る 盛田勝寛さん「飼育の仕事は人生そのもの」 故郷の北海道に帰る 高知市

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うれしそうに餞別(せんべつ)を受け取る盛田勝寛さん。「ススキノで使いきられんで」と言われていた(高知市浦戸の桂浜水族館)

うれしそうに餞別(せんべつ)を受け取る盛田勝寛さん。「ススキノで使いきられんで」と言われていた(高知市浦戸の桂浜水族館)

 桂浜水族館(高知市浦戸)の名物飼育員、盛田勝寛さん(63)が高知を去る。大病を患い、故郷の北海道に帰ることにした。桂浜一筋40年。「飼育の仕事は人生そのものだった」

 釧路市育ち。小学生の頃、父親が飼い始めた熱帯魚の世話をきっかけに、水族館で働きたいと思うように。埼玉県の大学に進み、2年の頃、就職先を探して都内の水族館を回った。ただ当時の職員は水産大学の学生採用が主流で、門前払い続き。そんな時、たまたま見た「魚のマニア向け雑誌」で紹介されていたのが桂浜水族館。「田舎の小さい水族館やし、チャンスあるかも」。

 思い切って春休みに足を運んだ。当時の館は坂本龍馬像の下の浜辺にあった。「青い海とボロボロの館に一瞬でほれた」。飛び込みで働きたいと掛け合ったが「無理。他探せ」と一蹴。それでも諦めず…

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