「じんせいはしがみついてなんぼです」

2025.06.06 05:00

「じんせいはしがみついてなんぼです」

高知新聞社

「ためフン」って知(し)ってる?

　この本には、３７種(しゅ)の生(い)きものをいとおしく見(み)つめた詩(し)があります。
　うちの田(た)んぼのふちっこに、何(なに)かのフンがつみ重(かさ)なっていて、私(わたし)はどんな動物(どうぶつ)のフンだろうと気(き)になっていました。タヌキの詩(し)の中(なか)に、「ためフン」という言葉(ことば)が出(で)てきてハッとしました。夜(よ)な夜(よ)なタヌキがここへやって来(き)てフンをしているとわかったからです。何(なん)だか田(た)んぼの見(み)まわりが楽(たの)しくなりました。

　みのむしのメスは、羽化(うか)した後(あと)も、みのの中(なか)で卵(たまご)をうんで、外(そと)へ出(で)ずに一生(いっしょう)をすごすんですって。ちょっぴり悲(かな)しい気持(きも)ちもするけれど、みのむしはどう思(おも)っているのでしょうか？

　そうげんで、かしこく暮(く)らすプレーリードッグの生(い)き方(かた)はやたらとほめられています。けれど、どの生(い)きものも、それぞれが自分(じぶん)の生(い)きる道(みち)を歩(ある)いています。その、ほこらしい姿(すがた)を味(あじ)わえると思(おも)います。（ＮＰＯ(エヌピーオー)法人(ほうじん) 高知(こうち)こどもの図書館(としょかん)　弘末(ひろすえ) 民代(たみよ)）

『じんせいはしがみついてなんぼです』
木坂(きさか)涼(りょう)／詩(し) 長谷川(はせがわ)義史(よしふみ)／絵(え) フレーベル館(かん) 小学(しょうがく)中学年(ちゅうがくねん)以上
(いじょう)　

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