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2025.05.17 08:40

佐川町の香りは「古本」と「甘夏」...アロマで地元を表現 佐川高生と企業が開発

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「佐川町の香り」をコンセプトに、佐川高生が考案したアロマミスト(佐川町の町立図書館「さくと」)

「佐川町の香り」をコンセプトに、佐川高生が考案したアロマミスト(佐川町の町立図書館「さくと」)

 佐川高校の生徒と日高村でアロマオイルの製造販売を手がける「高知FORESTVISION」が、「佐川町の香り」をコンセプトに天然アロマミストを共同開発した。香りは、新築された町立図書館から着想した「古本」と、地元で栽培されている「甘夏」の2種類。生徒たちは「香りをかいで佐川町の雰囲気を感じ取ってほしい」とPRしている。

 同社は県内の各自治体をイメージしたアロマを順に作っており、佐川町は16カ所目で生徒との協働は初めて。香りを通じて感性を育む「香育」として、同校に共同開発を提案した。

 部活動の一つで地域活性化に取り組む地域マネジメント部の8人は昨年12月から特産品などを調べ、町をほうふつとさせる香りを思案。昨年12月開館の町立図書館「さくと」をヒントにした「古本」と、同町で栽培される「甘夏」のアロマづくりに挑んだ。

 今年4月には生徒自ら町内で収穫した甘夏を同社で蒸留。古本の香りは、日高村産のヒノキや杉から抽出した香り成分にバニラなどを加えて仕上げた。

 今月15日、さくとの交流スペースで完成発表会が開かれ、生徒たちは「急傾斜地でたくさんの甘夏を収穫したけど、抽出されるオイルが少なくて驚いた」などと活動を振り返った。3年の岡崎彩乃さん(17)は「山で甘夏を10箱くらい収穫したのは大変だったけど、良い思い出。落ち込んだ時にアロマをかいだら、きっと元気が出る。本の香りは気持ちが落ち着きます」とPRしている。

 商品はミストタイプ(5ミリリットル)がいずれも2750円。エッセンシャルオイル(同)は2970円。同村の雑貨ショップ「めだか池ギャラリー」や同社ホームページから購入できる。(乙井康弘)

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