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2025.05.13 09:40

【全文公開】断崖絶壁「土佐の投入堂」 参道などを修繕 87歳岡村さんや息子・孫ら 越知町の聖神社

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沢を渡るための鉄製の橋桁を設置する地元有志(写真はいずれも越知町南ノ川)

沢を渡るための鉄製の橋桁を設置する地元有志(写真はいずれも越知町南ノ川)

 越知町小日浦(こびうら)地区の断崖絶壁に築かれた聖(ひじり)神社の参道が老朽化し、維持管理が課題となっている中、長年整備してきた同地区出身の岡村豊延さん(87)=越知甲=と息子らが11日、参道の修繕に取り組んだ。沢を渡るための丸太の橋を、さび止めを塗った鉄製資材に掛け替えるなどし、参拝の安全度高めた。
 
重い資材を担いで急斜面を登る地元有志

重い資材を担いで急斜面を登る地元有志

 神社は鳥取県にある国宝「投入(なげいれ)堂」を思わせるたたずまいで、10年ほど前から観光客が訪れている。1879(明治12)年に改築された記録が残っているものの、いつ、誰が創建したかは分かっていない。

 これまで岡村さんは社殿(約20平方メートル)や参道(約400メートルと約800メートルの2コース)を修繕して神社を守ってきたが、高齢で5年前から維持管理が困難に。沢に架けた丸太の橋は一部が腐り、社殿の床下も一部が抜けかかる状態になっていた。

 岡村さんは「早急に直さんと観光客にけが人が出る」と越知町内に住む息子2人や孫、佐川町の友人らに声をかけた。この日集まった6人は約140キロの資材を手分けして運搬。岡村さんも弱った足腰で急斜面の参道をゆっくり登った。

 ひび割れが入る丸太の木橋は、岡村さんが作業員に指示を出し、クランプやワイヤを使って鉄製の橋を組み立てた。不安定な状態になっていたはしごの代わりに、新たな鉄製のはしごも設置。社殿の床下は、4月下旬に岡村さんが板を張るなどして修繕した。

 岡村さんは「昔は16人が作業に協力してくれたけんど、今はなかなか人が集まらん。まだ直したい箇所が残っている」。長男の雄二さん(59)は「父が大切にしてきた場所を何とか残したい。もっと仲間を集め、今後もできることはやっていきたい」と話している。(乙井康弘)

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