2025.05.10 08:54
「必死でもがいた」―語り継ぐ命 紫雲丸事故から70年(中)

沈没する紫雲丸。傾いたデッキに乗客が殺到した(生還者の遺族提供)
紫雲丸事故で、生き残った人の話を続ける。
高知市の南海中学校3年だった山田仁彦さん(85)=いの町八田=は船が衝突した際、友達と3人でデッキのベンチに座り、母親が作ってくれた巻きずしの折りを開けていた。
直後、下方から水蒸気がばっと上がった。使い方は知らないが、近くにあった救命胴衣をつかんだ。もう片方の手に、母に肌身離さず持っておくよう言われた借り物のボストンバッグを握り、傾きかけた船から海に…






















