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2025.03.08 08:35

ファンに支えられ70回「県民が選ぶ映画ベストテン」歴史に幕、3/15最後の上映会 時代と高知らしさ反映 

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第62回の投票を呼びかけるイベント。高知市のTOHOシネマズ高知に投票箱が設置され、お笑いコンビのツーライスが会場を盛り上げた(2016年12月)

第62回の投票を呼びかけるイベント。高知市のTOHOシネマズ高知に投票箱が設置され、お笑いコンビのツーライスが会場を盛り上げた(2016年12月)


 県民が選ぶ映画ベストテン(高知新聞社など主催)が、70回の節目とともにその歴史に幕を下ろす。「映画黄金期」と言われた1956(昭和31)年に始まり、投票によって決まったランキングは、時代と「高知らしさ」も反映。年末恒例のイベントとして、県内の映画ファンらの熱意に支えられてきた。

初回は719通
 高知市史によると、57年、高知市内に映画館が31館。高知県統計書には、60年に県内に143館あったと記され、映画ベストテンはまさに映画黄金期に生まれた企画といえる。

 50回を記念し、2004年に作成された冊子「50年の歩み」では、当時の運営委員らがベストテンが始まった経緯を回想している。

 「高知は映画ファンの多い土地だから、ふさわしい企画はないか」「それなら中央でもやっている“映画ベストテン”選出をやったら」。高知新聞関係者と県内映画関係者との、そんなやりとりがきっかけになったという。
映画ベストテン創設をうたい、投票を呼びかける高知新聞社告(1956年1月19日付)

映画ベストテン創設をうたい、投票を呼びかける高知新聞社告(1956年1月19日付)


県民が選ぶ映画ベストテンの第1回投票結果を伝える高知新聞紙面(1956年2月11日付)

県民が選ぶ映画ベストテンの第1回投票結果を伝える高知新聞紙面(1956年2月11日付)


 1956年1月に実施された第1回。投票はがき719通が寄せられ、日本映画1位に成瀬巳喜男監督の「浮雲」、外国映画1位にはジェームズ・ディーン主演の「エデンの東」が選ばれた。

 投票締め切りは、初回から第10回(64年)までは1月。前年に県内で公開された作品が対象だった。ただ、それでは中央のベストテンの発表などと重なり、影響を受けかねないということで、第11回(65年)以降は12月集計というスタイルに。県内で初公開された映画などの中から、面白く、心に残った作品を選ぶという、年末恒例のイベントとなった。

 投票方法は当初、はがきのみだったが、その後、映画館や公共施設に投票箱を設置。インターネットによる投票も受け付けるようになるなど、時代とともに変化してきた。

 投票数のピークは第30回(84年)の3860票。その時は「瀬戸内少年野球団」「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」が1位だった。最後となる第70回は492票が寄せられ、「ゴジラ-1.0(マイナスワン)/C」「オッペンハイマー」が1位に選ばれた。

第6回から上映会
第28回の日本映画2位は「鬼龍院花子の生涯」。高知市の桂浜でロケが行われ、主役の仲代達矢さんが迫真の演技を見せた(1982年)

第28回の日本映画2位は「鬼龍院花子の生涯」。高知市の桂浜でロケが行われ、主役の仲代達矢さんが迫真の演技を見せた(1982年)

 高知がロケ地となったり、舞台になったりした“ご当地作品”が上位に食い込むなど、高知らしさが色濃く反映されることも。

 第18回(72年)では、土佐清水市などでロケした「旅の重さ」が日本映画2位。第28回(82年)は、高知市出身の作家、宮尾登美子さん原作の「鬼龍院花子の生涯」が同2位に。

第59回の日本映画1位となった「県庁おもてなし課」は、ほぼ全編高知ロケ。香南市夜須町でリハーサルする主演の錦戸亮さんと堀北真希さん(2012年)

第59回の日本映画1位となった「県庁おもてなし課」は、ほぼ全編高知ロケ。香南市夜須町でリハーサルする主演の錦戸亮さんと堀北真希さん(2012年)

 第59回(2013年)では、同市出身の作家、有川浩(現・有川ひろ)さん原作の「県庁おもてなし課」が、スタジオジブリ作品「風立ちぬ」を抑えて日本映画1位に立った。第67回(21年)では、越知町などが舞台のモデルになったアニメ映画「竜とそばかすの姫」が同1位となるなど、“高知愛”が投票数に如実に表れる年もあった。

 投票上位に入った作品の上映会は第6回の1961年2月から。この時上映されたのは、外国映画1位の「太陽がいっぱい」と、日本映画1位の「おとうと」。第52回(2006年)からは投票と結果発表のみとなったが、再開を望む声を受け、第60回の15年3月に復活。現在まで多くの映画ファンに親しまれてきた。

 ◇ 

 「第70回県民が選ぶ映画ベストテン」上映会は15日、高知市本町4丁目の県民文化ホールで。日本映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」、外国映画「シビル・ウォー アメリカ最後の日(字幕・PG12)」を上映する。

 1・2部入れ替え制。1部=午前10時15分~「あの花―」、午後1時~「シビル―」▽2部=同3時45分~「あの花―」、同6時半~「シビル―」。

 全席自由。一般・大学生1500円(当日1800円)、3歳~高校生千円(同1300円)、60歳以上1200円(同1500円)。2歳以下膝上無料。問い合わせは同ホール(088・824・5321=午前9時~午後5時)へ。(久保俊典)

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