「ちょっとだけのんびりするひ」

2025.02.21 05:00

「ちょっとだけのんびりするひ」

高知新聞社

「のんびり」足(た)りてる？

　今日(きょう)、君(きみ)は家(いえ)や学校(がっこう)で何回(なんかい)「いそいで！」と言(い)われた？

　この本(ほん)に出(で)てくる女(おんな)の子(こ)、ティシャは６回(かい)。いそがないと学校(がっこう)に遅刻(ちこく)しちゃうし、デザートがなくなっちゃう。いそがないと困(こま)ったことになるから、ティシャも君(きみ)も私(わたし)も、いそいでばかりの毎日(まいにち)だ。

　学校(がっこう)に迎(むか)えに来(き)たママに、ティシャは言(い)う。

　「ちょっとだけ、のんびりしたいな」

　そして、ママと家(いえ)まで歩(ある)いて帰(かえ)ることにする。カモメを数(かぞ)えたり、公園(こうえん)のハトに名前(なまえ)をつけたりしながら、のんびり帰(かえ)る。その後(ご)はパパも一緒(いっしょ)に、三(さん)人(にん)でピクニック。

　いそがなくても、意外(いがい)と困(こま)ったことは起(お)きていないみたい。

　遅刻(ちこく)しないことも、デザートを手(て)に入(い)れることも大事(だいじ)だけれど、のんびりすることだって人生(じんせい)には同(おな)じくらい大切(たいせつ)なんじゃないかな。たまには「ちょっとだけのんびりするひ」をつくって、今(いま)この時(とき)をゆっくりたっぷり楽(たの)しもう！（ＮＰＯ(エヌピーオー)法人(ほうじん)高知(こうち)こどもの図書館(としょかん)　高橋(たかはし)　知(ち)佐(さ)）

　「ちょっとだけのんびりするひ」　ウェンディ・メドゥール／文(ぶん)　ダニエル・イグヌス／絵(え)　　やまもとみき／訳(やく)　化学同人(かがくどうじん)　小学低学年以上

(しょうがくていがくねんいじょう)

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