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2024.12.30 05:00

小社会 すす払い

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 江戸時代、年末の大掃除は12月13日にする習慣があった。古くから13日は新春の準備を始める日とされ、幕府の行事として「すす払い」が定着。「すす払いの日」となって世に広がったという。

 もちろん、年の瀬まで仕事に追われがちな現代はそうはいかない。ある意識調査では、仕事納めから大みそか前までにする人がやはり大半。昨年は30日、つまり今日やる人が最多だった。

 ところで、古い慣習へのこだわりや季節感が薄れる中、大掃除自体が廃れていないのだろうか。同じ調査によれば、昨年の実施率は20年前より10%下がって52%。意外に多い? いや少ない? 世代によって見方は異なるかもしれない。

 この調査を続けているのが清掃用具でおなじみのダスキン。同社は先日、20年後の「お掃除未来予想」を公開し、これがなかなか興味深い。人工知能で家事は自動化され、汚れにくい素材や技術も登場。例えば台所や居間は7割、トイレは9割も汚れが減るとする。朗報だが、そうなれば大掃除の風景も加速度的に減るのだろうか。

 ただ、単純な掃除でないのが大掃除だ。古くは年神様を迎える意味合いがあった。昨今は意外と少なくなった家族総出の家事でもあり、子どもがいれば巻き込んで作業できる。

 何より、冷たい空気の中で体を動かしていると、すがすがしい気分になる。筆者も今朝は腕まくりをしているはずだ。〈一年の心の煤(すす)を払はばや〉子規。

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