2024.12.12 05:00
小社会 国民食までも…

ハウス食品が2020年に行った全国調査が興味深い。人気具材トップ3は全国的にタマネギ、ニンジン、ジャガイモだったが、その他はずいぶん地域性が見られた。北海道は魚介、東北・北陸はブナシメジが好まれ、関西は牛肉に人気がある。
添えるひと品にも好みがある。東北は福神漬け、東京はゆで卵、九州はチーズを選ぶ人が多かった。地域性が豊かなのも、カレーが広く親しまれている証しだろう。
そんな国民食にいま異変が起きている。帝国データバンクによると、「カレーライス物価指数」が急騰している。1食当たりの調理費用が10月、371円に。7カ月連続の記録更新といい、308円だった1年前より2割も高くなった。
理由はもちろん食材価格や光熱費の上昇。野菜の値段は下がりつつあるのに、コメの高騰がそれを「打ち消す」形になっているという。さらに「年末年始にかけて大幅な高値圏での推移が予想される」そうだ。
最近、同じく国民食の鍋物の具材も高くてつらい。冬のボーナスが少し増えたぐらいでは、財布のひもは固いままに違いない。例年、消費が最も増える時季だが、国民食でさえ遠ざかっていく。師走の現状、国政の場には届いているだろうか。






















