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2024.10.11 08:45

フランスに住んで53年、香りと生きる 調香師・亀井昭子さん(仁淀川町出身)―時代の旅人 あの人に聞く(12)

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今年の初夏、高知に一時帰省した亀井昭子さん。南フランスを思わせる鮮やかな色彩の服がよく似合う(高知市の丸ノ内緑地=加治屋隆文撮影)

今年の初夏、高知に一時帰省した亀井昭子さん。南フランスを思わせる鮮やかな色彩の服がよく似合う(高知市の丸ノ内緑地=加治屋隆文撮影)

 フランス語では鼻のことを「nez(ネ)」と言う。

 亀井昭子さん(82)が職業を答えると、「あなたはネなのか?」と驚きを持って聞き返される。

 亀井さんはフランスに住み始めて53年になる。職業はパヒューマーだ。日本語では調香師。特別な鼻を持つ一流の調香師のことを、フランスでは尊敬と憧れ、親しみを込めて「ネ」と呼ぶ。さまざまな香りを嗅ぎ分け、香水を創作する。

 香水文化の中心にあるフランスでも、調香師は数少ない。狭い業界は長らくフランス人男性が占めてきた。亀井さんはエルメスなど世界的ブランドの香水を作った唯一の日本人であり、女性でもある。

 3人きょうだいの長女で、父を戦争で亡くした。父の古里である旧吾川村(現仁淀川町)の小学校から仁淀中に進んだ。高校は高知市朝倉に下宿して高知学芸高校の2期生となった。当時、学芸は高知大の横にあった。

 「勉強は数学も化学も物理も駄目だし、コンプレックスの塊でした」

 県立高知女子大の生活科学科へ進む。教員だった母から「女性も仕事を持った方がいい」と聞かされていたこともあり、…

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