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2024.10.01 08:46

AI利活用のこつ、座学と体験で 「地域ふれあいキャラバン いっしょにAIを学ぼう」10/2から県内5カ所 本山、安芸申し込みを

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尾形拓海さんを講師に開いた社内勉強会(3月、高知新聞社)

尾形拓海さんを講師に開いた社内勉強会(3月、高知新聞社)

 高知新聞社は創刊120周年事業の一つとして今月、「地域ふれあいキャラバン いっしょにAIを学ぼう」を展開します。資料の下書きや交流サイト(SNS)発信の内容づくり、要約など、定型的な日常業務の効率化に有用とされる生成AI(人工知能)について、利活用のこつや注意点などを座学と体験で学ぶ入門編の勉強会です。自治体や企業、団体の方々を対象とし、あす2日の四万十市を皮切りに須崎市、本山町、安芸市、高知市で開催。本山町と安芸市、高知市の会場は11日まで申し込みを受け付け中です。費用は無料。ぜひご参加ください。

 講師は、東京・青山を拠点に活動するビジネスコンサルタント、尾形拓海さんです。

 尾形さんは東京大学経済学部を卒業後、コンサル大手のアクセンチュアや、ネットフリックスジャパンなどを経て独立。メディア・エンタメ業界を中心に、ビジネスプランニングやサービス開発などで伴走型コンサルティングを手掛けています。高知新聞社も今年2月からデジタル施策について一緒に考えてもらっています。

■社会変革
 そもそもAIとは?

 日本語訳は「人工知能」。検索エンジンや顔認証、自動運転技術、ロボット掃除機などさまざまな分野に活用されています。

 AIの研究開発は1950年代から始まり、その歴史は約70年。2000年代に第3次といわれるブームが起き、現在に至ります。

 尾形さんは「既に社会実装されている場面も多く、それはさらに拡大している」と指摘。「インターネットが広がり、スマホなどのデバイスが広く普及。世界中でデジタルデータが急増したことが最大の要因です」

 AIが収集、分析できるデータが増え、学習や予測の精度がアップ。22年には米オープンAIの「チャットGPT」が登場するなど、生成AIブームが到来し、その進化はさらなる社会変革をもたらすといわれます。

■どう使うのか
 人手不足への対応策や業務効率化、ビジネス開発などに避けて通れないとされる生成AI。「地域ふれあいキャラバン いっしょにAIを学ぼう」では、その理解の入り口としてチャットGPTに触れながら、活用の精度を上げるこつやリスクへの対応策を学びます。

 今年3月に開いた高知新聞社の社内勉強会でも好評だった内容を軸に、まずは「生成AIで何ができる? 何が危険?」と題した座学。続くワークショップでは、チャットGPTを使ってSNSの投稿文作成などにチャレンジします。

チャットGPTの画面。上部のグレー部分がプロンプト。この指示の出し方によりさまざまな回答が得られる

チャットGPTの画面。上部のグレー部分がプロンプト。この指示の出し方によりさまざまな回答が得られる

 「プロンプト」と呼ばれるチャットGPTへの指示を、どう工夫すれば思い通りの結果に近づけられるのか。試行錯誤しながら体感し、困りごとの解決策を模索する内容です。

 尾形さんは「高価なシステムを導入しなくても、こつやリスクを学べば、既存の生成AIを使ってさまざまなことができる」と強調。尾形さんへの質問時間も設けます。

 キャラバン申込者からは「きちんと理解せず使ったことが数回。仕事上どんな利用ができるかを正しく学びたい」「AIの元となる参照データの集め方とそのリスク対応を学びたい」などの声が寄せられています。

 興味はあるが使ったことがない、使い方が分からないという方も多いと思います。企業や団体の皆さん、まずは実物に触れて、一緒に学び始めませんか?

 ◆ 

 参加募集中の会場と日時は次の通り。専用フォームからお申し込みください。

 モンベルアウトドアヴィレッジ本山(22日午後2時)
 安芸市役所(23日午後2時)
 高知新聞社(24日午後1時半)

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