七立栗の収穫真っ盛り　黒潮町

2023.09.12 05:00

七立栗の収穫真っ盛り　黒潮町

高知新聞社

小さく実った七立栗の収穫（黒潮町馬荷）

　黒潮(くろしお)町(ちょう)馬(うま)荷(に)地区(ちく)の特産(とくさん)「七(なな)立(たて)栗(ぐり)」が、収穫(しゅうかく)の最盛期(さいせいき)をむかえています。直径(ちょっけい)３～６センチメートルほどの小(ちい)さないがが実(みの)った切(き)り枝(えだ)は、生(い)け花(ばな)などに使(つか)う鑑賞(かんしょう)用(よう)として高知(こうち)県(けん)外(がい)に出荷(しゅっか)され、全国(ぜんこく)に小(ちい)さな秋(あき)を届(とど)けます。

　七(なな)立(たて)栗(ぐり)は古(ふる)くから馬(うま)荷(に)地区(ちく)に自然(しぜん)に生(は)えていて、食用(しょくよう)としても住民(じゅうみん)に楽(たの)しまれていたそうです。小(ちい)さく実(みの)るのが特(とく)ちょうで、住民(じゅうみん)たちが２０１１年(ねん)に生産(せいさん)組合(くみあい)をつくり、鑑賞(かんしょう)用(よう)として販売(はんばい)を始(はじ)めました。

　現在(げんざい)、１１人(にん)の組合員(くみあいいん)が約(やく)８０アールで栽培(さいばい)。約(やく)１万(まん)本(ぼん)を収穫(しゅうかく)し、東京(とうきょう)、大阪(おおさか)、愛知(あいち)など都市部(としぶ)に出荷(しゅっか)しています。

　５日(か)、矢野()史明()組合長(くみあいちょう)（６１）は早朝(そうちょう)から畑(はたけ)へ向(む)かいました。すずなりに実(みの)った枝(えだ)をはさみで切(き)り、鮮度(せんど)が落(お)ちないよう水(みず)入(い)りバケツに次々(つぎつぎ)つめていきました。矢野()さんは「今年(ことし)は台風(たいふう)の被害(ひがい)もなく、例年(れいねん)通(どお)りかわいらしいいがをたくさんつけた」と笑顔(えがお)を見(み)せ、「七(なな)立(たて)栗(ぐり)は馬(うま)荷(に)の宝(たから)。全国(ぜんこく)に出荷(しゅっか)して知(し)ってもらいたい」と話(はな)していました。

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