2023.06.15 08:41
自民・高野参院議員 秘書暴行故意を否定 「気合を入れるつもり」「意図せず鼻に当たった」【囲み取材詳報】
「お騒がせしたことを心よりおわび申し上げる。報道に関してまず私から説明する。昨年末、地元の秘書3人と翌年の事務所の運営や活動や方針などについて飲食をしながら闊達(かったつ)に打ち合わせをした。その際、私の左隣に座っていた秘書に対して『しっかり頑張れよ』と気合を入れる意図で左手の甲で胸の辺りをぽんとたたくつもりが、その手が秘書の鼻に当たり、鼻血が出てしまった。手の甲で鼻をたたく意図はなく、秘書を鼓舞する気持ちとはいえ、私の軽率な行動、行為で鼻血を出させたことは申し開きようがない。このことで彼の気持ちを害したことに心からおわびを申し上げる」
「1月、秘書に私設秘書から公設秘書への就任を打診したところ、一度は本人は了承したが、その後に退職を申し出て事務所を退職をした。転職して以降、今も私の秘書とはプライベートで連絡を取っており、秘書同士で食事をすることも複数回あったと聞いている。なお、その際にお互い、本件への話はなかったと聞いている。秘書としてしっかり仕事ができるように、私なりに指導してきたつもりだが、彼を傷つけてしまったことであらためてお話する機会を本人に持ってもらい、誠心誠意を持っておわびすることを考えている」
―「鼻血の止め方も知らないのか」と言って顔におしぼりを押しつけたのは事実か。
「私、上級救急救命の講習を受けている。鼻だけに限らず、止血や骨折の介助方法を知っている。そういう意味で鼻血が出たときに、上を向いて手で鼻をつまんで、20秒ぐらいおったら止まるから、とつかんだのはある」
―おしぼりを押しつけるのではなく?
「鼻を持って、しばらくそのままおりと」
―アクシデント、あくまで殴打ではなく、鼻に当たった?
「左隣にいたので、ちゃんとやろうぜ、というような感じ」
―複数の暴行はない?
「ないです。それは、一緒にいた秘書2人からも証言ができている」
―故意ではないということだが、秘書への責任、結果的にけがを負わせたことへの国会議員としての責任は。
「まず、本人に会ってしっかりおわびをしたい。元秘書とはこれ以来、全く会っていないことではなく、それ以降に会った時にも向こうから気さくに話かけてくれて、あいさつもしてくれて『どう、最近頑張っている? この前はいろいろごめんね、私ができることがあったら言うてね』と本人とは会ったときにはやりとりをしている」
―秘書の年齢や性別は。
「全員が20代の男性」
―関係が続いているということだが、被害届は?
「本人と会う、うちの秘書が同僚で仲間なんで、会う中で例えば『高野さんを訴えるとか、誰かに言うとかいうことは一切しません』と当時は言っている」
―退職と暴行との関係はある?
「それでモチベーションが下がったのは大きな事だと思う」
―それは秘書がそう言っていた?
「それを私に言ったのではなく、同僚の秘書から元気がなくなったと聞いているので、『大丈夫かえ』とやりながら同僚からそういう報告を受けていた。退職をしたいという申し出は、しっかりと意見を聞いて、それならということで双方で決めた」
―今後の対応や党への説明は。
「既に参院の幹部には話をした。派閥(麻生派)の代表にも今日中にしっかりと報告をしたい。それから指導をもらって、対応したい。自分の気持ちは決まっている。とにかく会っておわびをしたい。申し訳ないと本人から理解を得たい」