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2023.06.11 08:00

小社会 川辺にて

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 先夜、地域を流れる小さな川辺を歩いた。初めてお会いする周辺の方々30人ほどと一緒だった。この散歩のきっかけはちょっとしたことだった。

 10日ほど前、見知らぬ電話番号からスマホに着信があった。誰だろう? 折り返すと、女性の声がして「この前、お会いした○○です。今度の日曜日にホタルの勉強会があるがですよー。来ませんかー」。

 女性とはその少し前、ある地域行事で知り合った。当方はPTAが出した小間の店番の一員として初参加したが、特に役に立つこともできず、1時間ほどいただけ。女性はそのとき隣の小間にいて、今後何かあればお教えしますよ、というので連絡先は伝えていた。

 公民館での勉強会をのぞくと、ご高齢の方や親子連れらでいっぱい。地元のホタル博士の話、この20年、地域のホタルを絶滅させないために住民有志がどう奮闘してきたかのビデオ上映、そして夜の散策。戦前の風景から知る住民から、へーっと驚くようなこともいろいろと教わった。

 何かに顔を出し、誰かと知り合うと、そこからまた広がる人の輪。厚生労働省の4年前の調査によると、男女とも4割以上が何らかの地域活動に参加しているという。意外に多い数だなあ、とわが身を省みて頭をかく。

 仕事、家庭、地域。この三つがバランスよくあってこそ、人生は豊かになるそうだ。「今度、川の掃除があるき、来てねえ」と先の女性。はい、もちろんです。

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