2023.01.25 08:20
高知県内の寒波 １／２５ピーク 路面凍結や水道管破損に警戒
雪が降り始めた高知市内（２４日午後２時５０分ごろ、高知市本町２丁目）
高知県は２４日、上空に強い寒気が流れ込んだ影響で西部から中部にかけて雪が降り、各地で今季最低気温を記録した。高知地方気象台は「１０年に１度」とする今回の寒気は２５日の明け方にかけてピークを迎えるとし、路面凍結や水道管破損に警戒を呼び掛けている。
雪は２４日午前から四万十市や宿毛市、仁淀川町、大豊町などで確認され、同気象台は西部と中西部、嶺北地域などに大雪注意報を発表。土佐清水市や高知市でも断続的に雪が舞った。
高知市の気温は正午の８・４度から急激に下がり、午後６時に氷点下１・７度に。最低気温はいの町本川で氷点下８・０度、梼原町梼原で同６・６度、四万十町窪川で同４・６度となり、午後９時までに県内１３地点で今季最低になった。
同気象台は、２５日の高知市の最低気温を氷点下４度とするなど、さらに冷え込むと予想。午前６時までの１２時間降雪量は平地の多い所で１０センチ、山間部で２０センチとしている。
２４日午後、愛媛県境に近い仁淀川町上名野川では山が真っ白に。自宅周辺で雪かきをしていた男性（６９）は「昨年末の大雪では１メートル近く積もり、２日間ぐらい電気が通らず大変やった。今回はそんなことにならんといいが」と、白い息を吐きつつ作業を続けた。
高知自動車道・大豊―川之江東間は降雪のため正午前から約７時間、全面通行止めに。中土佐―四万十町中央間では午後６時過ぎのスリップ事故のため全面通行止めになった。ＪＲ四国は県内の一部特急を部分運休し、高知龍馬空港発着の航空便の一部も欠航した。交通各社は２５日のダイヤを朝に判断する。
教育機関では、佐川町やいの町吾北地域の小中学校などが２５日の休校・休園を決めた。四万十町などは登校時間を午前１０時に遅らせる。高知市は全小中学校と義務教育学校で給食を提供しない。授業の短縮や弁当持参などの対応は「各校の判断」としている。（本紙取材班）
２４日午後２時４５分ごろ、高知市本町３丁目
午後３時ごろ、播磨屋橋交差点
午後２時４５分ごろ、高知市本町１丁目
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