2019.08.30 08:40
南国市にフェアトレード店 「楽しんで社会貢献」地元女性が開業
元吉さんは既婚女性の生き方や人間性にスポットを当てる国際大会「ミセスアジアシュプリーム2018」の日本代表。大会が開かれたマレーシアで、現地の孤児院を訪れるなどし、貧困や飢餓の撲滅に向けた取り組みについて学んだという。
帰国後は独学で、バングラデシュの縫製工場の労働者1130人以上が犠牲になった商業ビル崩壊事故(2013年)の背景などを学び、「私たちの生活が、立場の弱い人の犠牲の上に成り立っていると衝撃を受けた」。
そこで「消費者が変われば市場も変わる」と、20日に学習とコミュニティーの場として開店。服や雑貨、ドライフルーツなどを並べ、カフェで出すカレーやパスタ、コーヒー、ケーキなどもフェアトレードの食材を使っているという。
24、25日には店内で、カカオ豆からチョコレートを作る体験会を開催。男女16人がすり鉢で豆をするなどし、元吉さんが豆栽培の裏にある児童労働などについて語った。
2児の母でもある元吉さんは「『もったいない』精神や地産地消など、日本の心も伝えたい」。9月1日に高知市で開かれる土佐風土祭りで、四国初のエシカルファッションショーも開催予定という。営業は午前11時~午後7時、月曜休み。問い合わせは「Ethical shop & café Hikari」(090・7572・0255)へ。 (横田宰成)